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アルコール依存症やパチンコ依存症などの「依存症」になる人は、「意志の弱いダメな人間」と見られがちですが、依存症は適切な治療と予防が必要な“病”です。何かを止められないのは意志では無く、社会の問題です。
ギャンブルやゲームなど、依存症患者を量産することで成り立つ「依存症に依存する」社会の実態を私たちは知らなければなりません。 日本は人を依存症にしてお金を使わせる「依存症ビジネス」が増えています。これは誠にゆゆしき状態です。一人の人間の人生を破滅に追い込み、最悪自殺の末路をたどってしまうこともあります。 アルコール依存は約230万人、インターネット依存は270万人、その他睡眠薬や安定剤が手放せない人、たばこが止められない人、ゲーム依存、覚醒剤依存、セックス依存など全て合せると2,000万人近いそうです。 日本人は欧米に比べて依存症のリスクに対する認識が非常に遅れています。 依存症は「自分はコントロールできないことはない」と言う思い込みがあるのです。振込詐欺のように「自分だけは大丈夫」と言う根拠のない思い込みがひそんでいるのです。また依存症はがんと同じように放っておくと悪化の一途をたどるのです。 依存症は脳内報酬系と呼ばれる神経系に異常が生じていると言う専門家もいます。ある行動を取るとドーパミンが過剰に分泌され、強い快を得られた。そうなると、もう一度その快を得ようと、行動に没頭するようになる。これが依存症の状態です。 ただし、ドーパミンが放出する量や頻度が増えていくと、快を感じなくなるので、逆に焦りや焦燥感を覚えるようになります。 そうすると頭ではもうやめなくちゃと分かっているのに行動をコントロールできなくなります。 これが、脳の報酬系からみた依存症に陥るメカニズムです。 日本では覚醒剤やギャンブル、アルコールにのめり込む人を病気ととらえる発想がないのですが、欧米の先進国では、依存症は病気とみなされ、治療に結びつける啓蒙、予防のための様々な活動(広告規制など)が盛んに行われています。 日本では依存症や鬱病など精神科の病気になるのは恥とされ、誰もそれを認めようとしません。 この風潮を作り出した責任の一端はマスコミにあります。日本では、依存症になるのも、自殺についても自己責任という扱いです。 アメリカでは、ウイスキーなどの蒸留酒はテレビコマーシャルはありません。ビールなどアルコール度数の低いものについても人が飲むシーンを出さないという厳しい自主規制があります。 フランスやスエーデンでは、ほとんどのアルコール類のテレビCMを禁止しています。 一方、日本ではアルコールのCMは午後6時以降は大量に流され、私たちの日常生活に溶け込んでいます。 今や日本のギャンブル依存症は200万人、その9割はパチンコ・パチスロ関連だと言います。 日本は「依存症に依存する」社会システムになりつつあります。日本の経済も社会も、依存症を量産することで成り立つ、「依存症消費社会」になろうとしています。今、日本では消費が低迷しています。ビジネスの大テーマは、日本人にいかにお金を使わせるかなのです。 特に今高齢者がターゲットになっていますね。私も含めて決して孫のためにと財布のひもを緩めないで下さいね。みんなでディズニーランドなどへ出かけたりするのはかまいません。お金は貯め込まないで有効に使うのはみんなが潤うわけですから大いに賛成ですが...お孫さんなどがゲームに夢中にならないように見ててあげましょう。ゲーム依存症の人は結構多いようです。その様に育った若者は後になってニートなどになったり、結婚もしなくなったりします。このままで行くと日本は世界からおいて行かれます。 わたしは親世代の教育もしなければと思っている今日この頃です。 資源を持たない日本が世界の中で生き残るには、高い知的水準や、創造的関心を維持することが不可欠です。取り返しの付かないところまで知的レベルを下落させてしまう前に、日本の人々を依存症的環境から救い出さなければならないのです。 皆様、テレビCMをあまり見たりしないように、特に子供には見せないようにしましょう。知らず知らずのうちに〇〇依存症になってしまいますよ。昔、私の高校の先生が私たち生徒に言われたことを思い出しました。 「皆さんは決してテレビや新聞報道を鵜呑みに信じてはいけないよ」と。良い先生でした。 にほんブログ村←ポチッとお願いね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.12 23:01:50
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