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酸性雨とは、工場や自動車から放出された大気汚染物質が雨水などに取り込まれ、強い酸性となって降る雨をいいます。どのような気象条件のときに、どの季節に大気汚染物質が流れてくるか、環境にどんな影響をあたえるのかを知る必要があります。 関東地方など人の多いところを中心にして、酸性雨が降っていること、また、大きな道路が近くにあるところは、そうでないところよりやや強い酸性の雨が降っています。日本に降っているイオウ酸化物の発生源は、季節によっておもに次のように変わることがわかりました。 ●春ごろ=中国の大都市などから排出されたものが大量に運ばれてくる。 ●夏(梅雨をふくむ)=国内、とくに九州の火山から発生したものが運ばれてくる。 ●冬=中国側からの北西風が強くなることで、春と同じように中国から多く運ばれてくる。 •年間を通して見ると日本に降ってくるイオウ酸化物の発生源は、年平均で49%が中国起源であり、続いて自国の工場など(20%)、九州の火山など(13%)、朝鮮半島(12%)であると推定しました。 料理で使うお酢やレモンの汁は、すっぱいでしょう。これは、その液が酸性だからです。そして酸性の液は、ものをとかす性質を持っています。 ●水の中の生き物への影響 北ヨーロッパや北アメリカの国々では、酸性雨によって、多くの川や湖が酸性化しました。その結果、湖によっては魚が全くいなくなるなどの被害が出ました。 川や湖が酸性化すると、魚のえさとなる水中の昆虫や貝や甲殻類(エビなど)が減ってしまうことも知られています。また、水草など水中の植物も影響を受けます。 ●森への影響 酸性雨によって土や水の性質が変わり、樹木の栄養分が不足したり、樹木に害のある物質が取りこまれたりします。その結果、木が育ちにくくなり、森林全体が枯れてしまうこともあります。森林には多くの生き物がすんでいるので、森林が枯れると、そうした生き物もすめなくなります。(酸性雨の原因となる二酸化イオウなどの大気汚染物質が森林に影響をあたえることもあります。) ●建物や文化財への影響 軒下などからコンクリートの「つらら」が下がっていることがあります。これは、酸性雨によってコンクリートの成分のカルシウムが溶けて空気中の二酸化炭素と反応してできた物質です。酸性雨は、コンクリートのほかにも、大理石の彫刻を溶かしたり、銅の屋根や銅像にサビを発生させたりします。 また、原因となる物質が放出されてから酸性雨として降ってくるまでに、国境を越えて数百から数千kmも運ばれることもあり、その動向を監視するために世界各国が協力して様々な観測・分析を行っています。世界気象機関(WMO)の推進する全球大気監視(GAW)計画の下で、ヨーロッパや北米を中心とする約200の観測点で降水の化学成分の測定が行われています。アジア地区では、「東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)」の下で、酸性雨モニタリングを共通の手法で行うための取り組みが進められています。 大気環境観測所(綾里)は岩手県大船渡市三陸町綾里にあって、陸中海岸国立公園の 中の三陸海岸に面した小高い山の上に位置する。 南鳥島は、東京より南東に約1,860kmに位置し、航空機では片道約4時間を要す日本の最東端の島です。 にほんブログ村←ポチッとお願いね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.12 02:10:24
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