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テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:世界の国々
調子に乗って、昨日の続きを…
「スウェーデン人の素敵なおじさま」は、英語の能力をさらに高めるようにという会社からの要請で、その学校に来ていたらしい。 スウェーデン製といえば、自動車のVOLVOが有名だが、もうひとつS○○Bという会社がある。おじさまは、その会社の航空機部門で仕事をしていると言っていた。たぶんかなりエリートだったのだと思う。 もともと航空機部門が中心の伝統ある会社なのだが、当時の私は全くの無知だったので、何の関心もなかった。 それからずっとたって、息子が幼稚園の頃夢中になって見ていた航空機図鑑に、その会社の飛行機がいくつも出ているのを見て、初めてすごい~と気づいたのであった。(気づくの遅すぎ…^^;) スウェーデンといえば北欧であり、そのおじさまも北欧の人らしく金髪と青い目がロマンティックな風情を漂わせていた。 (前回の日記の美形イタリア系男子は黒髪に黒い目だったから、全然タイプが違う) とても紳士的で、落ち着いた物腰、世の中のことをとてもよく知っている、大人の男性という感じだった。 そのおじさまが、ある週末、一緒に町を散策しようと誘ってくれた。 体育会系の青春時代を過ごした私は、基本的に目上、年上の人の提案にはほとんど何の迷いもなく従う。 そのときもデートなんていう概念はなく、お誘いを受けたので同行した。 おじさまが選んだコースは、ケンブリッジのシンボルともいえるキングズ・カレッジを始めとするいくつかのカレッジと、その周辺の散策。 St. John's College (キングズ・カレッジも美しいのですが、芝生に映える写真がなかったので…。この写真と、下の写真はCambridge Express http://www.imart.or.jp/~kozy/cam/home.htmlからお借りしました) 各カレッジの建物は中世から続く伝統あるもので、とても趣きがあり、入場料を払って内部の見学もすることができた。 高い塔に登り、ケンブリッジの町並みを一望すると、それはとても美しい景色だった。 大学の脇にはケム川(River Cam)という、私好みのかわいらしい小川が流れていて、「ため息の橋(the Bridge of Sighs)」などというネーミングの、まさにため息をつきたくなるような素敵な橋がいくつもかけられている。 (「数学橋」と呼ばれている橋。「ため息の橋」も壮麗だけど、私は素朴なこの橋が好き) こんな風景の中を一緒に歩いたら、恋に落ちないほうがおかしいくらい…。 実際、あるカレッジの塔の上で爽やかな風に吹かれながら、こ、この雰囲気は何??というムードにもなりかけた…。 が、私には日本に残してきた彼がいたし、すごく年上の方には、恋愛感情よりも「敬う」気持ちが先にたってしまうので、やはり何もなかった。 そのおじさまは私より一足先に帰国し、何通か手紙が届いた。 私もなるべく丁寧にお返事をしたつもりだが、英語で書くのがちょっと面倒だったのと、筆不精な性格が災いして、だんだん返事をするのに要する時間が長くなり、やがてすっかり途切れてしまった…。 今頃おじさまはスウェーデンでお元気に暮らしていらっしゃるのかしら…。 美しいケンブリッジの風景と共に、懐かしい思い出に浸る私である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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