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後期高齢者の父がいる。父とは長い付き合いだが父のことを知らなかった。
様々なかかわりは母を通して行っていた。いつも母がクッションの役割を していた。その母が亡くなってから、父と正面から向き合うようになった。 もう十数年になる。 なかなか難しい人で、こちらの意見は素直に受け止めてくれない。意見を 述べているときは黙って聞いているが、数日、数ヶ月してからあんたはあ の時こう言った、それは違っていただろう、あんたが本当はこの仕事をや りたいんだろう、など邪推や否定、責めの言葉でやり込めてくる。 私を言葉で袋小路に追い込んで、言葉を失ったりヒステリックになった 状態を冷たい満足感を漂わせながら上から見ている。 ある時、何やら不満が募っていたのか言葉の端が気に障ったのか、ぐだぐ だと責めだした。違うよ、分からない知らないと言っても聞く耳を持たず、 一方的に攻撃する。言葉を発することでストレスが引いていくのか、好き なだけ言い募れば後は、つき物が取れたようにすっきりとして気持ちよい 気分になっている。 その分、私は気力が無くなり、動けなくなる。じっとその場に座り込んで 父が言っていた言葉を頭の中で繰り返し反復している。心は冷えて何をす る気力も失せ、半日ぐらいはじっとうずくまって動けない。 そう言えば学校から帰ったときに母が曇ったおかしな顔をしていたので 「どうしたん?」と聞いたとき「なにでもないよ」と言っていたが、 恐らく父の言葉責めで無気力の冷えた心になっていたのだろう。 どこまでが性格でどのあたりが広汎性発達障害なのかは分かりませんが、 今の私は父と言葉を交わすことがとても苦痛です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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