カテゴリ:国語
お母さんとして読むとかなりどきりとする本です。
ユタとふしぎな仲間たち - 三浦 哲郎; 文庫¥ 420 ことにふしぎな仲間たちの正体があきらかになってくるころから、私は不覚にも泣いてしまいました。 メインテーマはユタの成長物語です。書かれた時代と作者の思想を反映して、やや女性向けでない記述が見られますが、それを上回る魅力がある本だとは思います。小学校高学年から中学生向けでしょうか。 メインテーマに貧困や飢餓といった重いサブテーマがからりと絡むあたり、やはり達筆だなと感嘆します。三浦氏は「白夜を旅する人々」などでも重いテーマをじっくりと書き込んでおられます。 ユタの成長ぶり、そのストーリーが破綻無く進むあたり、安定感をもって読むことができます。 一方、この小説を素材分として出題する場合には、先述した女性向けでない記述の部分は避けて出題なさるだろうと思います。もし、そこを避けずにそのまま出題するような学校でしたら、私は志望校として検討しないだろうと思います。 フェミニストではありませんが、私も今時の女ですから。 で、肝心の息子に読んで欲しい本かどうか、です。妖怪ものが好きなので、第一候補に挙げましたが、どうしても引っかかる部分があって、pendingです。次の候補をあたります。 かしこ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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