組織に進歩をもたらす真の意味の追求
*************** 学習や仕事をしている限り進歩があります。それどころか、人生は日々進歩の積み重ねなのです。しかし、戸惑ったり焦ったりすることはありません。自分らしく進めばよいのです。意欲的に自分らしく日々進歩を重ねることへの想いを、週間記に書き綴っています。*************** 目の前に見える楠、山桃、楡、しん樹、櫻葉などが勢い付いています。5月5日に夏が立ち、夏色が濃くなってきました。卯の花の匂う垣根に・・・の時候なのですが、ホトトギスの初音は未だだったかなあ。毎年、今頃なんですが。 今回のお勧めは、自分の心を開くために、次の言葉です。◎感謝の心の効用◎ 感謝とは「ありがたい」「もったいない」「お世話になります」等の心の有り様です。こうした心で人に接していますと、自分自身が素直になる/相手の良いところが見えてくる/相手も自分も輝いてくる/心が明るくなる/行き詰まりのない生活が開ける、といった効用があります。 何か事あるごとに「ありがとう」の一言を口にする。これは、相手の心に暖かいものを生み出すだけでなく、自分の心を周囲に開くことにもなります。新しいことが始まる可能性はそこから生まれます。 これからもどうぞ進歩の日々をお楽しみください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★枯草の夢:技術者たちを通り抜けた秋 1970年台の高度経済成長期、それを支えていた技術者たちは こんなことを思い、こんな風に生きていた。 http://kokenpat.cafe.coocan.jp/31.karekusa.gijutushatachi.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆組織に進歩をもたらす真の意味の追求◆ 複雑な問題を抱えている時、どのように対応するのが良いか。これは正解の無い永遠の課題かもしれません。これに対する捉え方、考え方は色々と提唱されています。次の2つが代表的だろうと思います。1)問題を構成要素に分解・分類し、そのそれぞれに個別対応する。2)問題の構成要素を一つ一つの現象として捉え、それぞれの現象の 関わりや現象群の全体から浮かび上がる根本要因に対応する。私たちがこれまで取り組んできた改善活動のほとんどは1)の取組みだったと思います。いわゆる分析的な取り組みです。ところが、最近の多くの所論は2)のほうが効果的だと主張しているようです。部分最適ではなく全体最適を、対症療法ではなく根本治療を、部門の枠を外して業務の流れ全体で対処を、といった言葉にそれが現れています。 1)の取組みは、それぞれの構成要素に対する最適解を追求するものです。一例として「利益が上がらない」という問題を考えてみます。この問題の構成要素は多様です。部門単位で受け止めますと、営業部門は営業活動の質を上げることを取り上げ、製造部門は更なるコストダウンの推進を取り上げ、開発部門は新商品の開発スピードを上げることを取り上げる、といった具合です。そして、これらの構成要素が課題として設定され、改善活動が進められます。こうした活動は各部門ごとの最適解を追求することになり、それぞれの解に筋の通った整合性を持たせることが困難で、失敗に帰することが多いようです。こうしたことが、このような対症療法的な取組みでは、根本的な問題を解決することは困難だと伝えているように感じます。 2)の取組みは、構成要素ごとに対処法を考えるのではなく、構成要素の全部を考察の対象として問題を解決しようとするものです。前出の例で見てみますと、営業部門の課題も、製造部門の課題も、開発部門の課題も「利益が上がらない」という問題の部分的な現れと受け止め、あくまでも全体問題に軸足を置いて考えようとするものです。即ち、利益が上がらない状態の背後には多くの現象があるはずです。その現象を丹念に明示することから始めて、個別の現象の間をつなぐ関係や、現象の集まりが浮かび上がらせる意味を追求するのです。こうした層の厚い取組みから見えてくるのが根本要因です。この根本要因が導く課題を解決しようとするのが2)の取組みなのです。前出の例で見てみますと、こうした取組みから次のような根本要因が明らかになることも想定されます。・部門間のコミュニケーションが悪く、それぞれの部門に有意な情報が 伝達されないため、質の高い営業活動ができず、的確なコストダウン の取組みがなされず、市場ニーズに合致した新商品開発活動ができて いない。このような根本要因から導き出される全体的課題は、「部門間のコミュニケーションと適切な情報伝達を可能にする仕組みとシステムの構築」ということになるでしょう。 以上、簡単な事例を上げて説明を試みてみました。複雑な問題の解決に取り組む際に重要なことは、問題を構成していたり問題の背景に現れていたりする多くの現象を捉え、その現象の集まりが浮かび上がらせる真の意味を追求し、問題の根本要因を明らかにすることなのです。 こうした真の意味の追求こそが組織に進歩をもたらすのです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です *良質の非常識 http://kokenpat.cafe.coocan.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆悩む時も、不安を感じる時も・・・:心学からのヒント◆ 私たちの生き方は、心の在り方にも左右されます。これを追究することは生き方の向上につながります。心の在り方を追究する上でヒントになりそうな言葉を贈りますので、自己の現状と突き合わせてみて、少しの間だけでも想いを巡らしてみてください。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 悩む時も、不安を感じる時も、八方塞がりだと思える時も、おのれ を空にすることに努めよう。おのれ空なりて心あり、なのだ。全ては 心から、空から生まれる。空に至った状態から色々なものが生まれる のだ。悩むおのれ、不安なおのれ、八方塞がりのおのれ、から何かが 生まれているのだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★グローバルという言葉は、世界中の人々が助け合うためにあります。 *最小限の医療も受けられない人たちが世界中に大勢います。 グローバルの旗印はこうした人たちを救うために掲げたいものです。 *世界的な医療団体「国境なき医師団」を継続的に支援しましょう。 ・特定非営利活動法人 国境なき医師団日本 https://www.msf.or.jp *支援に参加すべき対象は世界中にいくらでもあります。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大島啓生 進歩の考房 主宰 特定非営利活動法人 産業人OBネット正会員 E-mail <hiro.oshima@nifty.com> URL <http://kokenpat.cafe.coocan.jp/> 神戸市垂水区桃山台5-7-7 郵便番号655-0854 TEL:078-752-9097