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知り合いの中学1年生の息子さんの話。
学校の成績はまあまあ良いほうらしいが、ケアレスミスが多くてもったいないのを、お母さんは心配している。
お母さん曰く、息子は勉強は嫌いだけど、しなくてはならないものと思って仕方なくやっているに過ぎない。好きなことも、なりたいものも特になくて、将来の仕事は工場で流れ作業がいいな~と言っているらしい。でも、いつスイッチが入るか分からないから今の成績はキープさせるように塾の先生にも言われたそうだ。
・・・入るんかな、スイッチ。
この子のことを幼稚園に入る前から知っている。大人しくて、お母さんの言うことをよく聞く子だった。お母さんと衝突して、感情をぶつけることがあっても、お母さんの強い力で抑え込まれてきた子だ。
自分がどうしたいか、どう在りたいかよりも、お母さんの希望を優先した結果が今の彼なのだ。
お母さんは、息子はまだ中1なのでこれから何とかなるかな、と思っているようだ。でも聞いていた私の心中は寒々としていた。
だって、13歳にして・・・例え勉強が嫌いでも、面白いと思うこと、好きなことが何もないなんて。それはもう、精神的に瀕死の状態なのでは?
以下、どんぐり倶楽部のホームページより
人間が人間であることができる条件は「人生を楽しめること」です。そして「人生を楽しむ」とは「(肉体的に)感じる」ことに止まらず「考える」ことを含みます。なぜならば「考える」とは「精神的に楽しむ」ことだからです。
「考えるとはどういうことかを教える必要性について」 http://reonreon.com/hikari.html
私の知人も、子供が生まれた時には、わが子が人生を楽しめるように、幸せになるように・・・と願ったはずだ。そして必死にお膳立てをし、子供が道を踏み外さないように、落ちこぼれないように、細心の注意を払って育ててきたのを、私は知っている。
私は何も言えなかった。
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