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2005年10月15日
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カテゴリ:自閉症と情緒
不機嫌になりやすい子やパニックを起こしやすい子への働きかけは、基本的には、落ち着いて機嫌が良さそうな時に少しずつくすぐって笑えるようにし、日頃機嫌良くしたり、手ブラブラでリラックスできるようにしていきます。日頃から気分よくゆったりできるようになれば、心にゆとりが現れてきて、少々のことで腹を立てることはなくなってきます。パニックを起こしたときには、本人や周りの人が傷つかないように場所を替えたり、見守るようにします。やりやすい時に働きかけるという作戦です。

 情緒発達の面から考えると、喜びが現れるよりも前に強い泣きが現れます。泣くことで、ジワーと固い感じだった赤ちゃんが緊張を高めて、手足をもぞもぞ動かして活性化し、慰められて落ち着くことを繰り返します。泣きと落ち着きを繰り返すなかで次第に活発に泣けるようになったり、落ち着いたときのゆったり感が深まって、明確な意識を保てるようになってきます。このように喜びよりも、泣きの方が早く現れますから、情緒発達の遅れを示す自閉症の子は、喜びが乏しい子でも、泣きが強く現れるということがあるのです。

 ですから、情緒発達の観点から言うと、(1)泣きと落ち着きをうまく繰り返して、活発に泣けるようにすると同時に落ち着きを深めていく、(2)喜びを引き起こすことで、喜びの面から、緊張状態のコントロールができるようにしていくという作戦が考えられます。普通は、この(2)の働きかけを行うことが大切です。

 泣きへの働きかけ

 不機嫌になりやすい子の場合、先に述べましたように、楽しく遊ぶことができるようにしていくことが基本ですが、どのように働きかけてもすぐに不機嫌になってしまうとか、あれしろこれしろと要求が強くて遊ぶことができないとか、働きかけてもなかなか喜んでくれないとか、走り回っているために危険がないように止めるのでせいいっぱいとなり、とても遊ぶどころではない場合などは、うまく泣けるように働きかけて、泣きと落ち着きのサイクルがうまくいくようにしていくことが大切です。

 中には、過去に辛い経験をして、そのつらい思いが心の中にあって、人となかなか遊べなかったり、遊べても何か十分に楽しめ切れなかったり、そもそも人との遊びに乗ってこないという子がいます。そういう子どもたちでも、少しでも遊べるのならば、楽しむことを積み重ねて、過去のつらい経験から発生したつらい思いを楽しむことでやわらげていくことが可能です。しかし、人と楽しむことができなければ、泣きを通じてつらい思いを慰めていくことも大切となります。

続く





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最終更新日  2017年02月25日 10時15分37秒
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