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カテゴリ:自閉症と情緒
人への興味と対応性 くすぐり追いかけっこ
言葉を話すためには、自分1人で勝手に行動していてはだめです。相手の動きを見、相手の意図を読み取り、それに対応して話すことが大切です。人への興味を引き出し、かつ、人の動きに合わせて自分の出方を考えるという「対応性」が大切なのです。子どもを笑わせて、人への興味を育てながらかつ対応性を引き出す働きかけとして、「くすぐり追いかけっこ」があります。これは、子どもをくすぐりながら追いかけっこをするという働きかけです。できれば大人が追いかけて、子どもが逃げるという形にもっていきます。この働きかけは、部屋の中で行ってください。広い場所で行いますと、子どもが一直線に走って逃げてしまい、前に回るなどの対応性を引き出す働きかけが出来ないからです。 子どもが逃げる まず、くすぐりで子どもを笑わせて、これはたまらんという感じで逃げるようにしむけます。くすぐりによって、子どもが活発に身体を動かして笑うようになれば、逃げるようになります。子どもが逃げたら「マテマテ」と言って追いかけます。時々追いついてはくすぐってさらに逃げるようにしむけたり、今にも捕まえそうにしながら、逃がして悔しそうな態度を示すことで、逃げることが楽しいという雰囲気を作ります。 もし、くすぐっても逃げない場合はどうするか、です。くすぐられて寝転んでしまい逃げなかったり、くすぐられても固まってしまって逃げない場合、くすぐられるのを喜んで逃げない場合などが考えられます。くすぐってもあまり喜ばずに逃げないという場合もありますが、そういう場合は、まず、くすぐりでたくさん喜べるようにすることが必要です。身体のアッチコッチをくすぐって身体をくねらせたり、バタバタしたりして喜べるようにすることが課題となります。喜ぶけれども固まってしまう場合は、やはり、アッチコッチをくすぐって動きを引き出すか、スーとソウトにくすぐって固くならないように笑わせるかのどちらかを試されるといいでしょう。くすぐると寝転んでしまう場合は、寝転んだときに、こちらが引いて、起きてくすぐりを求めてやってくるのを待ちます。または、立ち上がったところでくすぐります。このようにして、こちらを追いかけてきたり、起きたりを繰り返していると次第に逃げられるようにもなっていきます。くすぐられると喜んでくっついてくる場合には、こちらが逃げるようにします。そしてまたくすぐるを繰り返していると逃げられるようになってきます。 子どもを方向転換させる 子どもが逃げるのを楽しむならば、時には先回りをして子どもを待ちうけます。人が前にいるのを見て、子どもが方向転換して逃げてくれればいいわけです。そして、追いかける人は子どもの前に回ったり、右から迫ったり、左から迫ったり、時には隠れたりします。前から回ったら、子どもが後ろに逃げ、右から迫ったら左へ、左から迫ったら右に逃げればいいわけです。また、こちらが隠れたら探しにくればいいのです。このように、こちらの出方に対応して逃げられるようになることが目標となります。 追いかける人が子どもの前に立ちはだかっても、子どもがテキパキと方向転換して後ろに逃げない場合があります。逃げないで、立ち往生してしまったり、そのままぶつかってきたりします。立ち往生した場合は、くすぐって反対側に逃げるようにしむけます。ぶつかってきた場合も、くすぐって反対側に逃げられるようにします。それを繰り返すことで、次第にこちらを見て、すぐに方向転換できるようにしていきます。そうして、こちらの動きをよく見て、つかまらないように逃げられるようにしていけばいいわけです。こうすることで、人の出方をみながら、テキパキと自分の出方を決められるようにしていきます。 このように人の動きをよく見て、適切に逃げられるようになれば、人の意図を読めるようになってきます。人が前に回ろうとしたら、前から来てつかまえるつもりだな、と考えますし、右に回れば、右から来るつもりだな、と人の意図を読むわけです。そうなると、日頃も「これからどうするかな」という感じで人を見るようになってきます。人のやることに対する興味が出てくることになりますし、人の出方に対応しやすくなります。くすぐり追いかけっこによって、人への興味と人の出方に対する大まかな対応性を引き出します。これは第1段階の働きかけということになりますが、もちろん、イスにすわって遊べるようになってからも、このような活発な遊びができることは大切なことですから続けられてもいいでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月25日 09時34分41秒
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