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カテゴリ:観劇
葛藤に堪えかね、急遽行ってきました。
しかも昨夜は眠れず、眠れないなら…とゲームなんて久々にやってしまいまして、気が付いたら明るくなってました。 それから眠りにつき、13:00起床… チケット救済サイトで希望に合ったチケットがあり、連絡したのが15:00 支度して家を出たのが15:40 最寄駅から電車に飛び乗り、池袋に着いたのは開演30分前。 チケットをお譲りいただき席についたのは、ほんの15分前でした~ 我ながらすごい行動力 席はS列センターブロック。 見切れのなさそうな舞台。 【あらすじ】 南米のとある刑務所。 ゲイのモリーナは未成年に対する猥褻行為で8年の刑で服役中。 すでに3年目。 ある日同室にヴァレンティンという政治犯が収容される。 拷問にあい、意識を失っていたヴァレンティンをモリーナは献身的に介抱する。 快方に向かうヴァレンティンにモリーナは大好きな映画の話を聞かせ続けた。 モリーナが語る映画の世界では、女優オーロラが演じ、歌い、踊る。 しかしそんなモリーナの態度はヴァレンティンにとって苛立ちの元でしかなく、ひたすら恋人マルタへの思いと革命に思いを馳せていた。 ある日モリーナは所長に呼ばれ、ヴァレンティンからテロリストの情報を聞き出せと命令されていた。 そうすれば病気の母にも会えると、受け入れるもヴァレンティンに差し向けられた毒入りの食事を口にし、腹痛を起こし診療所へ。 戻ってくると、今度はヴァレンティンが毒入りの食事で腹痛に。 そんなヴァレンティンを嫌な顔を見せずに優しく介抱するモリーナに、徐々に心を開いていく。 やがて釈放と引き換えに、即座に情報を聞き出せと迫られるモリーナ。 モリーナが釈放されると知り、外に出たら伝言を一つ二つ言付かって欲しいと頼まれる…… 市村さんや麻実さんの96.98年バージョンも、05年のストレートバージョンも観ていません。 だけど、この作品の良さはわかりました。 カズさんのモリーナは、やはり男なんです でも一生懸命形から入ろうとした努力は伺えます。 身体がゴツいのと、しなやかさに欠けるのは仕方ない感じです。 朝海さんの蜘蛛女&オーロラは本当に美しく、妖艶でした 男優さんが大きいせいか、男役な感じがせず、かえって小さい印象… でも歌が上手く、声質が鳳蘭さんに似ていると感じました ヴァレンティンの浦井くんってこんなに声出たっけ こんなに太い声だっけ 歌、上手くなった~ 危険な香りのする、鋭い眼差しの奥の色気…… ゾクゾクするほど素敵でした。 この作品の前の『暗くなるまで待って』の時は、確かにワイルドでアブナイ役もできるようになったんだ~程度にしか思わなかった。 でも今思えば、今回のヴァレンティンのためのステップ、伏線だったのだと感じた。 『暗くなるまで~』はイッちゃってるだけの男。 でもヴァレンティンは、危険だけれども孤独と優しさを持ち合わせた男。 昨年のヴァンパイアから比べたら、飛躍的な成長を遂げてる気がする そして周りを固めるアンサンブルのレベルが高い 囚人やダンサーとしての表現力も歌もすごく完成されている。 アンサンブルとして目立ち過ぎず、かといっていないと寂しくて、華やかさを添えつつ迫力も加味してくれるバランスの良い人達です。 特に『アンバランス』でリーディングだけは拝見した重人さんが、あんなにしなやかな踊りをするとは思いませんでした… 衝動的ではありましたが、作品を理解するには少し難しいものでしたが、観て良かった~ そんな作品でした。 一つだけ、私の疑問は… 釈放前夜のモリーナと過ごした時間は、ヴァレンティンにとっては策略だったの? それとも、純粋な愛だったの? 後者であって欲しいけど、そうでなかったから「喋ってしまえ」って、殺されそうなモリーナに叫ぶの? 口元と顎に髭を蓄え、少し日焼けした浦井くんだけど、いつものようにキュートな笑顔で私達を包んでくれた。 でも、その笑顔もありがとうの言葉も、以前より引き出しの増えた大人の男性の香りがしたよ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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