|
カテゴリ:観劇
昨夜は眠れませんでした。
何故だか、今日1日のことを考えていたのか、まるで遠足や運動会の前日のように… 企画 演出 振付 謝珠栄 脚本 大谷美智浩 フェイ 安寿ミラ ティエン 土居裕子 トアン 畠中洋 ハイン 吉野圭吾 ミン 宮川浩 ビン/ビック 駒田一 ゴク 戸井勝海 舞台は1990年代後半のベトナム。 ベトナム戦争中小さな村ハンティン村でアメリカ軍による大虐殺が起こった。 虐殺から逃れ解放民族戦線の5人の男達に助けられた美しい姉妹、ティエンとフェイ。 フェイは大虐殺の証言をするため、一人使節団に加わりヨーロッパへ渡った… 物語はベトナムに残った姉の消息を訪ねるために20年ぶりに祖国へもどるところからはじまる…… 劇場のロビーに入ると、アオザイを着た女性の持つお香の香りが、異国へと誘う… 昔むかしに歴史の授業で、少しだけ学んだ記憶があるだけのベトナム戦争。 話は重いけれど、確かにこの地球で起きたこと。 日本も例外ではないはず。 ティエンの土居さんの歌声は、ふわ~っと優しい声なのにその中に芯の強い意思が込められている。 だからこそ人の心を揺さぶるのかな。 フェイの安寿さんは、イギリス人の養女になったスマートさが滲んでました。 だんだんと解き明かされていく20年を受け止めながら、姉のように強くなっていく姿。 タオとの再開は『早く皆にも伝えてあげて』と言いたくなるラストだった。 トアンの畠中さんは、駒田さん同様渋い演技で魅了してくれます。ハインとの対峙で感情をぶつけあう所は男らしさと哀しみが感じられた。 駒田さんって本当にアツいです。 ティエンを想っているのに銃殺隊に入れられ、ティエンを射った罪に苦しむ姿。 ビンの帰りをひたすら待つ夢の中に生きる父親。 どちらも涙なくしては観ていられない… 宮川さんと戸井さんは初めて拝見しました。 宮川さんが以前蜘蛛女~に出ていらしたとは… 戸井さんのお坊さまは、とてもお似合いでした。 わがご贔屓のハインですが… 1幕最初の村人としての登場のときに、中腰で背丈がわからないにも関わらず、手で見つけられた自分が可笑しかった(笑) いろんな役で登場するなかで、剣を持って踊ってるシーンと、1幕最後の真っ白な衣装の圭吾さんが素敵でした。 2幕で自分の20年を語る狂気の告白。 本当に生きていくために、タオを育てるために何でもした… きっと彼も怖かったはずなのに、ティエンから預かった小さな命を守ることが、あの日ティエンを守りきれなかった償いだと信じてたのかもしれないと。 あんなヤクザな言い方をしていても、心はティエンを想っていたんだね。 今回はF列下手の席で、オペラを使わずともよく表情が見えました。 しかし、泣きすぎてハンカチがグショグショでした。 F列位まではほぼ平らなので、前の人の頭で見切れる所があったのが残念です。 誕生日の今日、この作品に出会えて幸せです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月16日 13時43分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[観劇] カテゴリの最新記事
|
|