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カテゴリ:読書
『会うまでの時間』 俵万智・著 <7>
俵万智自選歌集。 最近とっても好きです。 二週間先の約束嬉しくてそれまで会えないことを忘れる 何層もあなたの愛に包まれてアップルパイのリンゴになろう 万智ちゃんてどんな子だろう君はただ万智ちゃんみたいな子が好きという まっさきに気がついている君からの手紙いちばん最後にあける デジタル時計を0、0、0にして違う恋がしたい でも君と 風そよぐせいたかのっぽの木の頭上 我には見えぬ青空がある 樹は揺れるあなたが誰を愛そうとあなたが誰から愛されようと 唐突に恋は始まるものだからさあもう一度いえもう二度と 悲しみは君に得られぬ我よりも我を得られぬ君と思えり 十月の暦がひらり「会えない」と「会わない」の差を君は知らない 『あい』という言葉で始まる五十音だから傷つくつくつくぼうし 「もし」という言葉うつろ人生はあなたに一度わたしに一度 「です・ます」で話し続けている君の背景にあるファミリーランド ふうわりと並んで歩く春の道誰からも見られたいような午後 万智ちゃんがほしいと言われ心だけついていきたい花いちもんめ 江ノ島に遊ぶ一日それぞれの未来があれば写真は撮らず いろいろ考えちゃいますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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