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こまま1023

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2024.06

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2007.07.28
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カテゴリ:読書
『虚無のオペラ』 小池真理子・著 <140>



久しぶりの小池真理子長編。

付き合ってきた人と別れるための京都への旅。
そして、ずっとモデルを続けていた画家との関係。
なんとも静かな時間が流れていく。


   人は誰しも平等に衰えていくのであって、
   その推移の残酷さを知ってさえいれば、
   若さだけが嫉妬の対象になどなろうはずはない。


  「きみが年を重ねても、僕がきみの中に見ているものは変わらないから」


  「女が恋をするときれいになるのはどうしてか、知ってる?
   ホルモンなんかのせいじゃないの。
   現実から遠くかけ離れてしまうからよ。
   自分があこの世のものではなくなってしまうから。
   この世に流れている時間とか、この世にある空間が見えなくなって、
   手の届かない場所に飛んでいってしまえるからよ。
   そうするとね、女はきれいになるの。
   女を醜くするのはね、年齢じゃない。
   自分と取り囲んでいる現実なのよ」


   心中する男と女は、こんな風に微笑み合うのだろうか。
   違っているところがあったとしたら、
   死してなお、生きていかねばならないことだけであった。



うーーーっ。
小池真理子さんらしい、すごい言葉です。





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Last updated  2007.07.28 21:00:30
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