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カテゴリ:読書
『呼人』 野沢尚・著 <174>
![]() 休日の今日、一気読みしました! すごい! これはもう・・・・ちょっと・・・すごいです! 呼人は12歳で成長が止まってしまう。 その謎は、消えてしまった母。 そんな呼人には、6年生の時の思い出が・・・。 自衛隊に入り北朝鮮で足を失った友。 巨額横領事件でアメリカで監獄に入れられた友。 『最初の一滴』を捜す友。 大人になった彼らに何が? そして、母の正体は!? 臆病な自分を超えるために自衛隊に入ったという厚介は、 厳しい訓練い耐えながら、 一方で、敵に向かって銃を撃つことにはならないだろうと安心しきっていた。 だからここは臆病な自分にふさわしい場所なんだ、と自嘲していた。 特別な日に特別なものを食べる。 一年に一度めぐり逢うものが、幸せってやつじゃないだろうか。 銀行口座の桁がひとつ増えて、身の回りがどんどん豪華になればなるほど、 一年に一度のめぐり逢うものは少なくなっていって、 幸せから遠ざかっていくような気がする。 「でもな、肝心なのは、成長が止まってしまった事実を 勇気をもって受け入れることなんだ。 もっというと、成長が止まった自分を、 それでも美しいとまず思うことなんだ」 「どんな人間にも、この世に存在する意味があるんです。 自分に生きる意味などないと言う人間は、 生きる意味と生きる可能性を自分から捨てているんだと思います」 「人間っていうのは十七歳あたりで死んでも、 人類の繁栄にはまったく不都合がないらしい。 十七歳までに結婚してどんどん子どもを作って、 二十歳までに死ぬのが実は理想的で、 つまり二十歳以上の人は生態系のとってみると無駄な生き物らしい」 僕は愛されて生まれてきた。 使命でもなく、悪戯でもなく、 汚れてゆく世界の中でも生き続けてほしいという母親の願いを、 この身に注がれて生まれてきたんだ。 もう充分だ。 あぁ・・・・ドキドキはらはらの展開に、息もつけず・・・。 ちょっと怖いシーンもあるけど、これはお薦めです~~~~~~!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.07 20:16:04
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