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カテゴリ:読書
『薔薇船』 小池真理子・著 <185>
南海子が耽美派の巨匠、深見鉄太郎の作品に出会ったのは二十歳の時だった。 異端作家の作品世界に魅せられ、鮮血のイメージに囚われた女の宿命を描く表題作をはじめ、 老紳士に誘われ自宅を訪れた青年が目にする恐怖と戦慄を綴った「ロマンス」、 少女の孤独と斜視が恐ろしい体験を生み出すことになる「夏祭り」など 短篇の名手が紡ぎだす幻想的な六篇を収録。 美と恐怖に彩られた“小池ワールド”を堪能できる記念碑的作品集。 との紹介。 どれも小池さんらしくて、その風景が目に浮かぶような描写。 ちょっとミステリアス。 生まれて死んでいく人の命の儚さを思えば、 私たちは塵あくたのような存在に過ぎません。 でも、いま在る霊界から、 次なる現世へ時空を超えて飛んでいけると思えば、 この命はなんという輝きを放つことでしょう。 『首』より このお話はチョッと怖い・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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