◇１月　９日　　東中スポ　　まーくん置いてけぼり


　楽天の新人、田中将大投手（１８）＝駒大苫小牧高＝が８日、フルスタ宮城で始まった新人

　合同自主トレで、体力不足を露呈。体力測定を兼ねた持久走で８選手中、最下位に終わった。

　トップでゴールした育成選手の金森から遅れること２分２２秒。

　疲れ果てた表情の田中がゴールに飛び込んだ。タイムは２３分１４秒。

　外野フェンス際を１２往復半、合計約４・５キロ走る間に、ブービーの横川以外、全員に周回

　遅れにされた。「走るのは苦手。高校時代から遅いんです」。

　練習後の会見では、「キツかった」という言葉を３回使った。

　ほかの選手が「みんな本気で走ってないと思う」（山本）というだけに、事態は深刻だ。

　あまりの遅さに、練習を見守った金崎ストレングスアンドコンディショニングコーチ（ＳＣ）は

　「練習前に基準として考えていたタイムより、２分以上遅い。今のままでは、キャンプで練習

　するのもままならない」と厳しい表情。野村監督を交えて行う１４日のコーチ会議で、田中専用

　の特別メニューを提案することを示唆した。

　最悪、キャンプを２軍で過ごす可能性も出てきた。

　チームはすでに、キャンプ初日に１軍の全選手に体力測定を課し、基準に満たない選手を

　即刻２軍に落とす方針を固めている。金の卵がいきなり窮地に立たされた。