◇１月１０日　　河北新報　　田中「結構いい球」　楽天・新人合同自主トレ


　東北楽天の新人合同自主トレーニング２日目は９日、高校生ドラフト１巡目の田中将大投手

　（北海道・駒大苫小牧高）ら８選手がフルスタ宮城で基礎的なメニューをこなした。

　８選手は初日同様、約４時間にわたり、室内練習場などで短中距離走、キャッチボールや

　ティー打撃などに汗を流した。

　アマチュア時代とは違うハードな練習に、２日目で早くも疲れた様子の選手も多く、田中は

　「筋肉痛になりました」と苦笑い。

　それでもキャッチボールでの球筋に「寒いので全力とはいかないが、結構いい球を投げられた」

　と納得の表情を見せた。

　大学生・社会人ドラフト１巡目指名の永井怜投手（東洋大）は「肩はまだまだ。徐々に仕上げて

　いきたい」と話した。

　自主トレは１０日、初の休日となる。


　＜松井２軍監督「相当楽しみ」＞

　松井２軍監督が視察に訪れ、初めて実際に見る選手たちの印象を、

　「みんな気合が入っているな」と、笑顔で話した。

　中でも田中の第一印象は鮮烈だったよう。

　キャッチボールで伸びのある球を投げる姿に「力強い。左と右の違いはあるが、体の力強さ

　などは石井一久（ヤクルト）に似ている。相当楽しみ」と語った。

　一方、田中と同じ高卒ルーキーの捕手、山本（石川・尾山台高）にも注目し、

　「走る時のバランスがいい。体がしっかりできれば面白い存在だ」と指摘。

　“若ワシ”たちの飛躍に期待感をにじませた。

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　◇１月１０日　　報知　　田中、やっぱり１軍！…前日の評価「肩」で覆す


　楽天の高校生ドラフト１巡目・田中将大投手のキャンプ１軍スタートが９日、濃厚となった。

　フルキャスト宮城で行われた新人合同自主トレを視察に訪れた松井優典２軍監督が明かした。

　キャッチボールで周囲をうならせた。隣に並んで練習した大学・社会人ドラフト１巡目の右腕

　・永井が驚きを隠せない。「肩の作りがすごく早い」と目を丸くした。

　松井２軍監督も「球は非凡なものがある。キャンプ？　１軍の方がいい。使える使えないは、

　１軍キャンプの中で見極めた方がいい」と、持久走で最下位を独走しキャンプ１軍スタートに

　疑問符をつけられた前日の評価を、わずか１日で覆した。

　それでも田中は「筋肉痛だらけ。まだ寒いですから」と涼しい顔。

　進化し続ける怪物が、周囲を振り回している。

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　◇１月１０日　　東中スポ　　楽天・田中、１軍切符ゲット　投球練習で汚名返上


　楽天の田中将大投手が９日、２軍落ちの危機から一転、１軍への約束手形をゲットした。

　前日の持久走で体力不足を露呈し、キャンプ２軍スタートが検討されたが、得意の投球練習

　で汚名返上。１軍同行が内定した。

　すさまじい勢いのボールが、田中の右腕から次々と放たれる。

　フルスタ宮城での新人合同自主トレ２日目。

　小雪の舞う中、約６０メートルの距離を遠投する金の卵の表情は、前日とは打って変わって

　生き生きとしていた。

　松井２軍監督は目を丸くして言った。「球に勢いがある。ヤクルトの石井一久のイメージ。

　１軍の練習で、（試合で）使えるかどうかをよく見た方がいい」。

　あまりのボールの素晴らしさに、思わずその場で１軍同行を決めてしまったようだ。

　練習を終えた田中は「結構、力を入れて投げました。でも、寒いので（状態は）まだまだです」

　と笑った。走るのはダメでも、投げる球は超一流－。

　前日の低評価をイッキに覆す、強烈な巻き返しだった。