こもちくらげ編集日記

今回の引越において、衝動買いしたもののひとつに、バススツールがあります。
（商品タグにバススツール、と書いてあったのでそういう名前だと思うのですが、つまり、お風呂のイスですね。笑）

それは、こんなの。



真っ白で、優美な曲線。
シンプルだけど、モダンすぎない可愛さにひとめぼれでした。

しかも、何かに似てるな……と思っていたら、くらげなんです。
成体のくらげではなく、変遷する一生の中の「エフィラ」（または「メタフィラ」）によく似ているような……気がします。いや、私だけですね…………汗。

ミズクラゲのライフサイクル、よく水族館などに展示がありますが（適当な図入りリンク先を探せなかった）、概略はこんな感じ。

受精卵
↓
プラヌラ　　卵に、繊毛がついたような状態。浮遊してます。
↓
ポリプ　　　植物のように根をはやす。触覚をのばし、芽が出るような状態。
↓
ストラビラ　水温の変化で縦に伸びた茎にくびれができ、お皿を重ねたような状態。
（ストラビラになることを、ストラビレーションとか言うらしい。語形変化かよ！　笑）
↓
エフィラ　　なんと、お皿が、上から一枚ずつ、剥がれて遊離していくらしい。
（もちろん見たことなどないんですが、花びらみたいでさぞ綺麗なんだろうなあ。憧）
↓
メタフィラ　クラゲへ成長する中間のもの。
（花びらを展開図とすれば、ちょうど椅子のように足ができる感じか。）
↓
成体
受精し、最初に戻る。
↓


……実は、椅子を見て突然エフィラを思い出したのには、理由があります。
2002年（？）、デザインコンペに出品されたというこんな作品があるのです。
その名もメタフィラというらしい。

その紹介文たるや、

見ての通り、私たちクラゲストにはお馴染みのエフィラを素材にしたソファーですが、ただのソファーでは有りませんよ。エフィラの縁弁部分を内側に折り込めばメテフィラ型の椅子に早変わり！オマケに重ねて片付ければ、何とこれはストロビラじゃ有りませんか！(^^。

と、かなりな熱弁ぶり。笑
形態を決めない家具、というコンセプトはなかなかに魅力的です。

当然、私もこの椅子が実用化されているなら手に入れたい！　と思い、2004年夏頃だったか、ここに載っている作者のアドレスにメールを出してみたことでしたが、残念ながらお返事はいただけず。

しかし紹介されたサイトは存続＆更新もされているので、またいつか、管理者経由で問い合わせてみたいなあ、などと思っております。
（今日のところは無断引用。大変恐縮です。）