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南風子のこんなんできたよ

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May 5, 2012
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P5053646
白馬大池

5/4 白馬付近チェーン脱着所 (仮眠)
5/5 栂池高原スキー場8:00ゴンドラリフト、ロープウェイで栂池自然園駅
栂池ヒュッテ9:00・・船越の頭付近13:10・・栂池ヒュッテ16:20(幕営)
5/6 栂池ヒュッテ7:30・・栂池自然園駅8:30ロープウェイ、ゴンドラリフトで栂池高原スキー場9:20


4日の夜、白馬村に近づくとドシャ降りの雨。
道路脇の、立派な屋根があるチェーン脱着所でテントを張って前泊。
どうか明日には雨が止みますよう。

5日には雨もあがって青空も覗く。
栂池高原スキー場のゴンドラリフト乗り場で始発を待っていたら、
警察・救助関係や報道関係らしい人たちが慌しく乗り込んで行った。
昨日に栂池から白馬岳へ向ったパーティ6人が、白馬の山小屋に着いていないらしい。ゴンドラ乗り場近くから、ヘリコプターが飛び立って行った。

並んで待っている人たちは、スキヤーやボーダーばかり。
連休の間は天候が悪く2日前から停滞して今日やっと出発、という人たちも居た。
行方不明の6人は昨日の雨の中を白馬岳に向けて出発したのだろうか・・。出発の時は良い天候だったのかな。
やっと料金所の窓が開いて、ゴンドラ・ロープゥエイのチケットを買う。
登山の場合は計画書を提出するように指示があったので、会にも提出してきた計画書を1枚を渡す。

栂池自然園ロープウェイ駅に着くと、辺りは雪景色。歩き出すと汗ばむ暑さ。
今日の午後から天候が崩れるとは思えないほどの青空。
それでも北の空は薄暗く、雲の流れが速い。
計画では白馬大池にテントを張って、明日は白馬岳まで往復の予定。
でも、これじゃぁ明日は白馬まで行けそうにないかな。
DSC_0042


天狗原まで行かず、天狗原を左に巻いて白馬大池を目指す。
雪はザラザラで、滑って歩きにくい。
大きな荷物の私達を、スキーヤーやボーダーの人たちがどんどん追い越していく。ハイキング程度の家族連れもいる。
のどかな栂池の雪景色の上を、2台のヘリが何度も飛んで行く。
船越の頭の先のほうでグルグル旋廻、何度も戻ってくる。
なかなかみつからないのだろうか・・・。無事だといいのだけど。

平地が終わり、稜線への急りがはじまる。
今回はできるだけ荷物を軽くして14kg。共同装備も軽そうなのにしてもらった。
それでも仲間についていくのでいっぱいいっぱい。

息が切れて、足が上がらなくなったらどうしようと、やっとの思いで稜線にでたら、巻きすぎて行き過ぎ。船越の頭近くまで来てしまっていた。
稜線の先の空は真っ黒、凄い風だ。雨がポツポツ降ってきた。
強い風に休憩を取る余裕もなく、風にあおられてバランスを崩さないよう、急いで白馬大池へ降りて行く。降りると風も雨も止んだ。青空がきれいだ。
ここで足があがらなくなりそうな予感。
コンデンスミルクを舐めるとたちまち元気が出てきた。シャリバテ寸前だったのかな?
DSC_0046


白馬大池の山小屋はすっかり雪に埋まっていた。
雪の上に覗かせている小屋の屋根の側に、テントが2つ張ってあった。
今日の午後にはもう崩れそうだと判断して、
明日の朝に雨やミゾレの中を下山するよりもと、今日のうちに降りてしまった。
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雨がパラパラ降ってきた頃、栂池ヒュッテに着いた。
栂池ヒュッテ近くに軒を借りてテントを張る。
辺りの雪は汚れていてあまり綺麗な水が作れそうにない。
1人がロープェイ駅の側でチョロチョロ流れ出している沢から汲んでいる間に、
ビールの買出し部隊が栂池ヒュッテに行くと、お水を頂けるとのこと、
お願いすると、なんと容器にお湯を入れて下さった。大感激!
早めの夕食をすませて、シュラフに潜り込む。暖かかった。
大池にテントを張っていたら、今頃は寒さに震えていたんだろうか。
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テントの中で、ラジオのニュースで白馬岳に向った6人が全員遺体となって発見されたことを聞いた。残念なニュースだった。

翌朝は雷の音で目が覚めた。激しい雷にシュラフの中でみをすくめていると、
30分ほどで止んだ。朝食をすませて撤収。
始発のゴンドラ駅で、昨夜暗くなって下山した人が道に迷うという遭難さわぎがあったことを知った。

山頂に雷が近づいているとのことで10分早く出発。
ゴンドラに乗ったとたんに、山頂の方から雷の音が響く。

5月の白馬は簡単な雪山・・・どこかでそんな風に思っていた。
やはり春の雪山は恐ろしいことを思い知る。





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Last updated  Jun 20, 2012 07:02:08 AM
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