元上海駐在員の　変な日記 NEO

☆東莞と友達と肉 Part１
前回のあらすじ


※片手に魚丸という意味不明な食材２袋を持ち、ひき肉を選んでいる知人

肉を買った友達と食事をし、
色々と話した後、別の場所へと移動する。。。

５分程歩いた後、どこの都市にもありそうな、
日式の小さめのクラブの看板が見え、その扉をそっと開ける。

「いらっしゃいませ～」と若干カタコトの日本語を話す、
妖精たちに出迎えられる。

そして、友人はいつもご指名らしき永作博美？ 小西真奈美？に似た小柄な可愛い女性が隣に座る。
その後、一見さんお決まりの１０人程の妖精達が目の前に並ぶ。
皆の熱い視線を浴びながら指名をする。
僕はお決まりの人を作らず、適当に指名するがいつまでたっても恥ずかしくて慣れない。
どうせ好みのタイプなどいないので、いつも適当に選ぶ。

日本企業の社則 第２８条場末のスナック規定通りに
ボトルを入れ、人数分の水割りを作り、
グラスをぶつけあう「乾杯」とやらの謎の宗教儀式を行い、
「お客さんお名前は？」
「shanghai-kです！出張で東莞に来てます」とやらの不毛な会話が始まる。
ママさんとやらが出没し、名刺を渡す。

『USO800規格』という規格をご存知だろうか？
USO800規格(読み：うそはっぴゃく)とは中国独自の規格で、僕はUSO800の1級資格保持者だ。

僕「中国に１２年いるが、今まで出会った中国人女性の中で一番美しい」
なんて USO800規格に基づいたうそ八百の会話をし、
ママさん「あら、口が甘い」
僕「さっきチョコレートを食べたから」
ママさん「あなた お若く見えますね！」
なんて USO800規格に基づいたうそ八百の会話で切り返されるという、
不毛な会話をするが、

つまらん！ ヽ(`Д´)ノ < ｳｰﾘｱｵ

そして、ありきたりの会話をするが、つまらない。
周りは演歌やらムード歌謡のような歌ばかり歌いつまらない。
でも友人は満面の笑みで楽しそう。

つまらん！ ヽ(`Д´)ノ < ｳｰﾘｱｵ

ここのお店はいつもこんな様子らしい。
ありえん！カタコトの妖精達なんてどうでもいいし、
しんみりとした歌なんて聞きたくない。
エロい事とか、疑似恋愛とか、まったりしに来たのでなく、
歌を歌いたいんだ～


そんな場をぶち壊すべく、いつものノリノリ、アゲアゲの歌を一発目から入れる。
アウェーなんて、そんなの関係ねぇ♪

「快乐崇拜」の中国語Rapの歌を入れ、
Rapを中国語で踊りながら歌い始める。

その後、
「听妈妈的话」の中国語Rapの歌を入れ、
Rapを中国語でちょこっと踊りながら歌い始める。

友人曰く、
「そんな歌を歌う日本人は今までいない！」
「場を乱すな！」
なんて笑いながら言っていたが、そんなの関係ねぇ♪

なんだか楽しくなってきた。

そして、その友人と学生時代の頃の話をし、
☆知人が上海に来たので仕方がなく会った２
でお会いした僕が尊敬する人ランキングの現在１位を１０ゲーム以上差で独走する、
共通の知人というか大先輩やら、
その他の共通の知人の話をして涙が出そうになるぐらい、
懐かしく、
嬉しく、
切なく、
楽しく、
またみんなで一緒に飲みたく、
僕の心の琴線に触れ、心が揺らぎ、日本に帰って彼らに会いたくなり、
なんとも言えない感情が心の奥底から湧き出てきた。

ちなみに、学生時代は千葉県にあるネズミーランドという場所で、
大学にも行かず、アルバイトをして終わった後に彼らと遊びに行ったり、
朝5:15頃から働くため、彼らと宿舎に泊まり朝まで語り合っていたり、
といろいろな思い出がある。

その友人は、
「彼は僕の事を学生の時に知り合った友人なんだ」
と笑顔で妖精達に話していた。

話の途中に妖精たちが、
「ネズミーランドで何をしていたの？」
なんて会話に入ってきたが、
「僕はミツキーの着ぐるみを着て、彼はクマのブーさんの着ぐるみを着て踊ってた」
とか、USO800規格の話をしたが、会話に入ってくるな！と思っていた。

以前、
僕の尊敬する大先輩に
「あなたの幸せって何ですか？」
と聞いたら、
「周りの友人達の幸せが自分の幸せで、彼らに何かがあったら助けてあげる事だ」
というような事を言っていた。

普通の人がそんな事を言えば、胡散臭い奴だが、
その先輩を学生の頃から知っているが、
まさにその通りの人で、今回出会った友人含めて皆が慕っている

人格者で素晴らしい人物だ。

友達、友人、友情って一体何だろう？
僕には友人達に何かを与えたり、助けたりすることができるだろうか？
僕にはそんな友人がいるのだろうか？
その友人の中に僕は含まれているのだろうか？

お酒が弱いのに、水割りを飲み、
酔っぱらいながら、薄れゆく意識の片隅で、
『友情』とやらについて色々と考えていた。

ただ、間違えなく言えることは、
今回あった友人、
共通の友人、
僕の尊敬する先輩。
みないい人だ。
もちろん僕もいい人だ！！！
これらは、USO800でなく僕の本心だ。

そして、
その友人と「２億四千万の瞳」を一緒に歌い、
エキゾチック ジャパン♪の箇所を
エキゾチック チャイナ♪とか、
エキゾチック トンガン♪とか、
エキゾチック チャンアン♪とか、
共に熱唱したが、
そんな僕らの思いが伝わったのか、
隣の席のおじさんも巻き込んで、
みなで一緒に、「エキゾチック チャイナ♪」
とか歌った。

こんな事は今まで一度もなかったらしい。

そして、最後に
周華建の『朋友』(友達)をその友人と一緒に中国語で思いを込めて歌った。
お酒の入ったグラスを持ちながら、

「一句話、一辈子、一生情、一杯酒♪」

と、共に熱唱したが、
そんな僕らの思いが伝わったのか、
隣の席のおじさんも巻き込んで、
みなで一緒に、みんなで「一句話、一辈子、一生情、一杯酒♪」
とか歌った。

っていうか
隣の席のおじさんは誰？
ここだけの話だが、僕のグラスにはお酒でなく水が入っていたが。。。

そして、あっという間に１２時となった。
シンデレラ(死んでれら)の僕は魔法がとけてしまうので、
かぼちゃの馬車という名前の東莞タクシーで宿舎に戻った。

またこの場所で会うことを約束して。。。


この２０年来の友人と中国の東莞という場所で、
一緒に中国語を歌っている空間が不思議でしょうがなかった。
その当時は自分が中国に来るなんて夢にも思っていなかった。

この友人と一緒に中国語の歌を歌ったこの出来事は、
一生忘れないと思う。。。
今ここにいるこの人こそが、『朋友』で
今ここにいるこの空間こそが、『友情』なのかも知れない。


なんて事を長々と書いたが、
これを読んでいる人がいるとすると、
全くこの感情、状況、想いが伝わらないと思う。

そりゃそうだ。
この僕と友人の人となりを知り、
中国生活を経験し、
学生時代を経験しなければわからない。

竹野内豊、反町隆史、広末涼子で、
「トンガン ボーイズ」なんてドラマ化し、
それを見たとしても全く伝わらない。

今この瞬間
今この空間
今この体験こそが大切で
それが生きている証であり、友情なのだから。。。

なんて友情の事をずっと考えていたのではなく、
本当に考えていたことは、冒頭に戻り、


１．６キロのひき肉を買った後の行方が気になって仕方がなかった。
最初に行った焼き鳥屋では、お店の冷蔵庫に預けていた。
それが、他の人の調理で使われていたり、
つくねに混じって出てくるのではないかと心配したが、
焼き鳥屋から出る時は減っていなかった。
そして、
クラブでも冷蔵庫に預けていたが、帰る時には酔っぱらいながらも、
１．６キロのひき肉を忘れずにちゃんと持ち帰っていた。

この１．６キロのひき肉をハンバーグにするのだろうか？
とか、
一日で１．６キロのひき肉を食べるのだろうか？
とか、
そんなに肉ばかり食べて、体重とかコレステロールとか
健康管理は大丈夫だろうか？
など変なことが、ただたが気になって仕方がなかった。。。




※途中一緒に写真を撮った。ちなみに左側はこのブログの中の変な人だ。
途中この友人にこのブログを見せたら、アドレス教えてくれ！と言われたので、
この友人のために、眠い目をこすりながら長々としたブログを書いてみた。

今回お会いできて本当に楽しかったです。
また、会いましょう！！！！

そして、日本に帰った時にみんなで会いましょう！！！！