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昨日で最終回をむかえた「チャングムの誓い」(NHKBS)
日に日に視聴率も伸び、今月からは地上波(NHK総合)でも放映されるようになりました。 私は本国で放送されていたときに見ましたが、韓国では毎回50%を超える視聴率を記録しました。※「大長今」(テヂャングム-「チャングムの誓い」の正式な題名)がはじまる時間には街中からタクシーが消えるほどでした。 「チャングムの誓い」は1500年代初頭、朝鮮王朝時代の王宮が舞台になっています。 ガスも電気も無いあの時代に、あれほどすばらしい料理を創作していたのですから、当時の宮廷女官たちには脱帽です。 韓国宮廷料理は食材から味付け、色取りにいたるまで、一つ一つに意味があります。 今回はその色についてお話します。 宮廷料理には必ず「五方色」(オバンセク)を用います。 「五方色」とは宇宙を象徴する5色の事。 すなわち ・黄色:中央 ・青色:東 ・白色:西 ・赤色:南 ・黒色:北 「五方色」は空間の方向を表すだけでなく、春夏秋冬と季節の変化、時間を示しています。 また味付けの意味も表しています。 黄色(しょっぱい)・青色(すっぱい)・白色(甘い)・赤色(にがい)・黒色(辛い) ☆五色と五味が一つの空間に調和する王宮の食卓は、まさに韓国伝統文化の集大成とも言えます。 華やかな料理の色合いには、宇宙の森羅万象と自然の原理に順応しようとする人々の謙虚な意思が込められているのです。 これから「チャングムの誓い」をご覧になる時には、「五方色」の5色が料理にどれだけ使われているかチェックして見ると面白いでしょう。 「松の実」のメニューでは、九節板・豆腐チム・チョン・宮廷トッポッキなどに、この「五方色」が使われています。 ※注)実際の宮廷料理では、青は緑色で、黒は茶色で表す事もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月28日 16時08分12秒
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