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2026.01.08
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カテゴリ:エンドウ
2021年,京阪5000系が営業運転を終了し,わが国から,5扉・6扉の通勤用車両が姿を消しました。
1990年代以降,混雑緩和のため,多扉車・ワイドドア車が投入され,一時はJR東日本・東急の採用する多扉車が優位と思われましたが,ホームドアの導入もあり,ワイドドア車の方が残る結果となりました。
今回は,そうした多扉車・ワイドドア車のNゲージ製品を振り返ってみたいと思います。

<多扉車>
京阪5000系
1970年に登場した京阪5000系は,わが国初の5扉車であり,座席の昇降装置を備えるなど,画期的な新機軸が盛り込まれました。


(鉄道模型考古学Nより,エンドウの京阪5000系)

Nゲージ製品としては,1981年にエンドウから金属製完成品が発売され,第2・第4扉の銀色や,ひさし状に張り出した前面屋根など,特徴が捉えられた製品となっています。
当時のエンドウの担当者は,なんとGM・103系をベースに試作品をスクラッチされたそうです(TMS1983年3月号に掲載)。
その後,2011年にマイクロエースからも製品化され,新塗装・旧塗装が発売されています。


営団(東京メトロ)03系
営団03系のうち,1990年から製造された5扉車は,8両編成のうち編成両端の2両ずつが5扉という形態でした。03系は各地の地方私鉄に譲渡されていますが,5扉車は譲渡されませんでした。
営団03系のNゲージは,かつては東京堂モデルカンパニーのレジンキットがありましたが,2007年にマイクロエースから発売。2019年に5扉車が加わっています。
その他,トミーテックの鉄道コレクションでは各地の地方私鉄への譲渡車を製品化していますが,今のところ営団・東京メトロ仕様の発売はなく,5扉車の製品もありません。


東武20000系
日比谷線直通用の東武20000系も,1992年から8両編成のうち編成両端の2両ずつを5扉とした,20050型が製造されました。20050型を含む多くが宇都宮線用の20400型に改造されたほか,一部の中間車(3扉)はアルピコ交通に譲渡されています。
Nゲージでは,マイクロエースが2015年に3扉の20000型を,2018年に5扉の20050型を製品化しています。また,20400型は2019年に鉄道コレクション,2020年にマイクロエースから製品化され,元5扉車を3扉に改造した形態が再現されています。
鉄道コレクションでは,アルピコ交通への譲渡車も製品化していますが,今のところ20000系の製品はありません。


京王6000系
京王6000系のうち,1991年に製造されたのが5扉車で,6020系とも呼ばれます。後に一部が模型さながらの切り継ぎで4扉に改造されています。
京王6000系のNゲージ製品としては,GMキット,マイクロエースの完成品がありますが,5扉車の製品としては,GMキットの前面を利用する林檎製作所のプラキット(ただし,4扉改造後),トレジャータウンのエッチングキット(5扉・4扉改造後の両方を製品化)くらいで,完成品は見当たりません。


サハ204形
JR東日本初の6扉車として,1990年に登場。山手線205系に組み込まれ,従来の10輌編成から11両編成となりました。ラッシュ時の座席収納,車内モニターの設置など新機軸が盛り込まれ,社会的にも大きな話題となりました。
Nゲージでは,205系はカトーの完成品とグリーンマックスのキットがありましたが,カトーからサハ204形が製品化されるのは1994年で,それまではグリーンマックスのキットのパーツを利用するタヴァサホビーハウスのエッチングキットなどで自作する必要がありました。
その後,埼京線・横浜線にも6扉車が登場したことに伴い,カトーではそれらも製品化しています。埼京線のサハ204形は,2005年に旧製品所有者救済用の2両セットも発売されています。
マイクロエースでは,田の字窓の量産先行車,高速仕様の1000番台,相模線用の500番台など,カトーにはない少数車を製品化しており,2006年に発売された量産先行車のセットには,後に組み込まれたサハ204形も含まれています。
205系の完成品は長らくカトーが中心でしたが,2020年にトミックスが6扉車を含む山手線を製品化。その後,埼京線も製品化していますが,横浜線はテックステーション限定品(山手線から転属した客用扉の窓が小さいタイプ。6扉車は横浜線用の100番台ではなく山手線用の0番台を組み込む)のみで,通常製品はまだありません。


サハ208形
JR東日本209系のうち,1995年以降,京浜東北線に6扉車が配備されました。


(Nゲージ・ニューモデルス2002 Summerより,トミックスのサハ208形)

Nゲージでは,1994年にトミックスが製品化していましたが,サハ208形の製品化は遅れ,2002年にリニューアル製品とあわせてようやく発売されました。セットのほか,旧製品所有者救済用の単品も発売されています。


サハE230形
JR東日本では,205系,209系に続く標準型通勤電車としてE231系を各線に投入。総武線・山手線に6扉車が配備されました。
Nゲージでは,マイクロエースがいち早く2001年に総武線向けの通勤型・高崎線向けの近郊型を製品化。6扉車を含む製品としては,2001年の総武線0番台,2002年の山手線500番台,2003年の総武線900番台があり,2010年には総武線0番台の強化スカート版が製品化されています。トミックス,カトーも順次,各線向けを製品化しており,6扉車も製品化されました。変わったところでは,トミックスから2019年に限定発売された,EF64-1000と組み合わせた「配給列車セット」があります(余剰となった6扉車を長野総合車両センターに回送する編成を再現)。


東急5000系
東急の標準型電車として各線に投入された5000系のうち,田園都市線には2005年から2017年まで,JR東日本と同様の6扉車が配備されました。
Nゲージでは,東急5000系はカトー,グリーンマックス(完成品),マイクロエースの競作となりましたが,カトーは6扉車を製品化しておらず,グリーンマックスは2009年に,マイクロエースは2011年にそれぞれ6扉車を含む完成品を発売しています。なお,グリーンマックスでは,旧製品所有者の救済用として6扉車2両セットを限定品として発売しています。
3社競作となった東急5000系ですが,グリーンマックスでは2026年にマイクロエース製造・グリーンマックス発売の完成品(6扉車は含まない)を予告しており,今後の動きが注目されます。


<ワイドドア車>
ワイドドア車の場合,何をもってワイドドア車と呼ぶかという問題がありますが,ここでは小田急と営団・東京メトロに限って見ていきます。

小田急1000形
1000形の一部は,ドア幅2000ミリを採用した超ワイドドア車となっており,1500形・1700形とも呼ばれました。
小田急1000形は,1994年にグリーンマックスからエコノミーキットとして発売されていました。ワイドドア車は,クロスポイントから側板を新規パーツとした板キットとして製品化された後,2012年にはグリーンマックスからも同様の形態で発売されました。その後,1000形は完成品も発売されていますが,ワイドドア車はキットのみとなっています。


小田急2000形
ドア幅1600ミリを採用した小田急2000形は,2001年にグリーンマックスからプラキットで発売されました。内容は,1000形キットの側板を新規パーツとしたもので,板キットとなっています。


(Nゲージ・ニューモデルス2002 Summerより,グリーンマックスの小田急2000形キット)


小田急3000形
ドア幅1600ミリを採用した小田急3000形1次車は,2002年にクロスポイントViNAWALK海老名店の開店記念アイテムとして,プラキットで発売されました。


(Nゲージ・ニューモデルス2002 Summerより,クロスポイントの小田急3000形(1次車)キット)

これは,いわゆる簡易金型を使用した一体ボディキットで,クロスポイントの簡易金型製品第1号となりました。その後,グリーンマックスはあらためて完成品で3000形1次車を製品化しています(通常ドアの2次車以降も製品化)。


営団・東京メトロ05系
05系のうち,14-18編成はドア幅1800ミリを採用したワイドドア車となっています。
05系はかつて,グリーンマックスからエコノミーキットで予告されたものの発売されず,その後,マイクロエースやグリーンマックスから完成品で製品化されていますが,意外にもワイドドア車は岩橋商会(錦林車庫)のエッチングキットくらいで,プラでは未だに発売されていません。


東京メトロ15000系
ドア幅1800ミリを採用した東京メトロ15000系は,2012年にグリーンマックスから完成品で発売されています。グリーンマックスでは,2009年に東京メトロ10000系を製品化するなど,完成品シリーズで東京メトロの車両を製品化しており,そうした流れで15000系も製品化されました。





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最終更新日  2026.01.10 21:16:24
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