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私のNゲージ考古学

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2019.02.20
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カテゴリ:カトー
今回は,Nゲージのストラクチャーのうち,今日では手に入りにくくなったものを振り返ってみたいと思います。

<カトー>
関水金属(カトー)は,1980年代以降に橋上駅舎などの鉄道施設を,2000年代以降にはジオタウンシリーズで民家や商店を含めた様々なストラクチャーを発売していますが,それ以前は,ストラクチャーの製品化にはあまり熱心ではなかったようで,同社のカタログ掲載のレイアウトでは,キブリ,ファーラー,フォルマー,ヘルヤンといった輸入製品が主に用いられていました(一部にはグリーンマックスや津川洋行の製品も見られました)。
特に,ヘルヤンのストラクチャーは,「商店ビルキット」「ポケットハウス」等の商品名でカトーブランドで発売されるなど,同社との関係の深さをうかがわせます。

(1984年カトーカタログより。ヘルヤン製ストラクチャーをポケットライン用として供給した)

(1984年カトーカタログより「商店ビルキットA~C」。いずれもヘルヤン製)


<トミックス>
トミーナインスケール時代は,バックマンの米国型ストラクチャーがそのまま供給されていましたが,1976年にトミックスが発足してからは,農家など日本型のストラクチャーが製品化されます。
ただし,給水塔,給炭塔(トミックスでの製品名はなぜか「砕石場」)は,80年代初頭までトミックスブランドで販売されていました(「No.4010 給水タンク」と「No.4009 砕石場」)。

(RMモデルズ2012年4月号増刊「クラブNゲージ03」より。トミックスブランドで販売されたバックマンの給水塔と給炭塔)

また,トミックスのストラクチャーの中でも,珍しい組立キット形式となっていたのが「4019 商業ビルセット」です。現在,キットは絶版となり,完成品の「商業ビルA~C」として販売されています。
これらのビルの看板には,ソニーやカゴメ,ロッテリアといった実在の企業名が用いられており,なかでもソニーの広告には,ウォークマンとともに,「ビデオはソニー ベータマックス」が含まれていたため,ビデオ戦争の決着後も,多くのNゲージレイアウトで,ベータマックスが生き残ることとなりました。
なお,最近のトミックス総合カタログでは,古いレイアウトの写真に写っているこれらの看板は白く塗りつぶされてしまっています。
(プレイモデル11(1983年夏)より。トミックス商業ビルキットの組み立て方が解説されている)

トミックスのストラクチャーは「タケモリベーカリー」(商店セット),「ファッションコミュニティ102」(総合ビル,中型ビル)といった架空の企業名が多く,この面でも,商業ビルセットは異彩を放っていました(最近はガソリンスタンドやコンビニなど,実在の企業名を用いた製品も多いですね。これらの製品は,トミカタウンの影響があるように思います)。


<グリーンマックス>
グリーンマックスは,初の日本型ストラクチャーである信号所,詰所を皮切りに,様々な日本型ストラクチャーをプラキットで製品化しています。これらの製品により,無国籍風ではない,日本風のレイアウトが容易につくれるようになったことは,福音であったといえるでしょう。
そうしたグリーンマックスのストラクチャーの中で,異彩を放っていたのが,金属製のストラクチャーです。ヤード照明燈は,金属製の照明燈とプラ製の詰所を組み合わせたもので,照明は実際に点灯させることができました。他に,金属製の架線柱もありましたが,いずれも早期に絶版となっています。


(1980年版グリーンマックスカタログより。ヤード照明燈と架線柱)

プラ製のストラクチャーで事実上絶版となってしまったものとしては,天賞堂ビルがあります。
すなわち,5階建て商業ビルキットは銀座の天賞堂ビルを模型化したもので,「Ω OMEGA」の文字が印象的でしたが,現在のバージョンでは当該パーツが省かれてしまっています。

(日本模型新聞鉄道模型版7号(1979年2月)より。グリーンマックス「商業ビル」のモデルとなった銀座・天賞堂ビル。)

(1992年版グリーンマックスカタログより。商業ビルに銀座の天賞堂ビルが含まれていた)

この他,地方銀行や映画館といったストラクチャーの発売が予告されていましたが,未発売に終わっています。
(1992年版グリーンマックスカタログより。これらはいずれも未発売に終わった[追記]2022年に劇場(映画館)と格納庫(倉庫)が発売されました)


<さくら工房>
さくら工房は,ペーパー製のNゲージ用ストラクチャーを供給しており,3線機関庫,給水塔,石炭台,駅,ビル,民家などがありました。

(鉄道模型趣味1976年11月号より,さくら工房のペーパー製3線機関庫キット)


<しなのマイクロ>
しなのマイクロのストラクチャーは,Nゲージとしては珍しい金属製で,れんが造りの給水塔,複線機関庫,碓氷峠めがね橋などが発売されました。同社の旧型電気機関車にも似合う車両であり,ストラクチャーとそれにふさわしい車両を製品化するという発想は,きわめて先進的だったのではないでしょうか?
碓氷峠といえば,トミックスが1997年の碓氷峠廃止ブームに合わせて製品化した,碓氷峠メモリアルシリーズと題するレジン製のストラクチャー(955115 横川駅舎,955122 旧丸山変電所など)がありますね。

(プレイモデル1(1978年夏)より。しなのマイクロは同社の機関車によく似合う金属製ストラクチャーを供給していた)


<学研>
学研では,プラ製のホームを製品化しました(品番801~803)。特に,802のローカル型ホームの待合室は雰囲気が良く,長く愛用されている例も少なくないようです。
また,エーダイナインから引き継いだローカル駅とホーム(品番804~806)も秀逸な出来で,絶版となったことが惜しまれます。
さらに,学研らしいユニークな製品がペーパー製のストラクチャーキット(品番851~866)です。商店や銀行など多数の種類があり,なかなかあなどれない出来となっています。なお,同種の製品としては,トミックスの「4200 ストラクチャーセット」に,ペーパーキットが4種類含まれていますね。

(鉄道模型趣味1976年11月号より。この品番801のホームは早期に絶版となったようだ)


<津川洋行>
津川洋行のストラクチャー製品としては,機関庫,バス車庫,日通事務所などは,今日でも入手が容易ですが,かつては,ローカル駅,各種商店(トミックスやグリーンマックスと似ていますが,八百屋や魚屋,花屋といった店内の作り込みが楽しい製品でした)といった製品もありました。
再生産にぜひ期待したいところです。

(鉄道模型趣味1981年3月号より,津川洋行の家屋・店舗)





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最終更新日  2023.11.16 18:41:17
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