決心。
来月、家の契約をするコトにしました。ようやく進める決心がつきました。今年の始め基本設計も出来上がって契約をしようとした時大切な人が亡くなってしまいました。まだ契約をしていない状態だったしその人に身内がいなかったのでその家は『主』を失いました。ダンナが小さい頃から我が家の様に過ごしていた家というコトもあり家を諦めてその人が暮らしていた家を買おうかとダンナと考えていたのも事実です。ダンナにとっては、もう1人のお母さんでもう一つの家だった訳ですから。こうなる前に一緒に住まないかと言われていたコトもありちょっと考えていたりもしていました。けれど、その家の建っている環境面、状態というものが果たして私たちが暮らして行ける環境なのか。決して安い買い物では無い訳ですしただ買うというコトが出来るのか。色々なコトを考慮した結果、難しいと判断をしました。きっと、ダンナがまだ結婚していなくて一人だったとしたらきっと買っていたでしょう。結婚して、こてなまは犬ですけど、食べさせて行かないといけない子もいて色んな物を背負ってしまった今、諦めざる得なくなったのでしょう。ダンナに、その人が亡くなった悲しみの上に歯がゆい思いをさせてしまったコトには申し訳なく思っています。アンタらがいなくて一人だったらダメになってた。そう言って『重荷』として私たちを捉えなかったダンナ。それが私の気持ちを楽にしてくれました。あれから約7ヶ月経った今その家を買いたいという人が現れたようです。ただの欲張りなのかもしれませんがやっぱり嫌だな、と思ってしまったので今一度、ダンナとお義母さん、お義父さんと話し合いました。そして、お義母さんが涙を浮かべながら『もうあの家にはいないんよ。 こればっかりは吹っ切らないといけない。 きっと◯◯ちゃんも、そうするコトを望んでないよ。 家も、諦めんでいいんだから。』そう言われました。あぁ。もう進む時が来たんだろう。そう思いました。後悔、これでいいのかという気持ちばかりで今までを過ごして来たけど背中を押された様な気がしました。亡くなってから今までの間で色々な出来事が起こってしんどい思いをしてきました。もう会って話も出来ないという寂しさ。残り香が徐々に薄れて行く部屋の空気。思いを知っているにも関わらず叶えてあげられない無力感。色々な気持ちが交錯して2人で訳も無く泣いてしまうコトもありました。けど、私たちは進まなくてはいけない。今の場所にとどまっているコトは出来ない。その人が亡くなったコトで人の優しさ、人の醜さ。色々な物をみる機会となりました。ある意味、色んな経験となった気がしています。2年前、家を建てると決めた時から応援してくれていた彼女。『もう進みなさい。』そう言って、背中を押してくれたのはもしかしたら彼女かもしれません。