カテゴリ:第一章 001 ~ 060 話
.
ちび利江 「そうでちゅよ、とってもおも・・・い・・・・の・・・・で・・・ちゅ・・・・」 男[▲] 「お利口さんには、おじさんが手伝ってあげるよ。おじさんなら片手でひょいだよ♪ 貸してごらん?」 ちび利江 の持っていた買い物かこを軽々と持ち上げて見せた ちび利江 「らくになりまちた~」 男[▲] 「大変だったね。重たかったろ? どれどれ、お手手見せてごらん~」 ちび利江 は、だまって手を差し出す 男[▲] 「ほらほら、こんなに赤くなって。。。痛いだろ? おじちゃんがいい子いい子してあげるね。」 ちび利江の手を取り、スリスリとなでる ちび利江 (いゃ~ん、きもいよぉ・・・・) いやがる素振りをみせる ちび利江 男[▲] 「へっへっへ。。。お嬢ちゃん可愛いねぇ~ へっへっへ。」 ちび利江の手をギュっと握り、もう一方の手で体中をなで回し始めた ちび利江 !? 「い、いやーーーー、やめちぇーーーーっ」 男[▲] 「へっへっへ、おとなしくしな、 これからあの車でお嬢ちゃんのお家まで送ってあげるからな。」 パチーンっ★ ちび利江 にビンタを浴びせ、抱きかかえて車に向かう ちび利江 (・・・・・) 涙目を浮かべ、痛さと恐怖で声が出せず、固まる ちび利江 そして車まで来ると 車内に ちび利江 を放り投げ、そそくさと扉を閉めた 男[▲] 男[▲] 「おぃ、車を出せ。」 ちび利江は、終始振えている とその時っ、 一人の男の子が車の前に現れ、目の前で手を広げて通せんぼをしながら何か叫んでいる 男[▲] 「なんだ? あのガキ・・・・」 男[▽] 「あれじゃ発車できないぞ。」 男[▲] 「かまわん、引いちまえっ」 男[▽] 「くっ・・・なむさん・・・・」 そう言うと、車のアクセルを踏みつけた[▽] キュルキュルキュル~~ タイヤが悲鳴をあげて急発進! 男[▲] 「どうせガキだ、恐くて逃げるさ・・・・」 ・・・が 男[▽] 「うわぁ~~!」 男[▲] 「何っ」 ちび利江 ( イヤーーーーっ!!) ドーーン★ 男の子は車に跳ねられたっ! 男[▲] 「うぅ・・早くこの場から離れよう。」 男[▽] 「んぅ・・・・」 一度ブレーキを踏みかけた足を、アクセルに乗せ替える ちび利江はショックのあまり、気を失ってしまう 男[▲] 「見上げた根性だな、避けずに向かってきたぞ・・・・」 男[▽] (生きててくれよぉ・・・・) しばらく車は走り続けた が 男[▽] 「あれ?」 男[▲] 「どうした。」 男[△] 「エンジンの温度が上がっちまったぜ・・・・」 男[▲] 「さっきのガキを引いた時に、どこか傷めたのかもしれん、停めて見てみよう。」 車を道路の横に停車させ、車のフロントを覗き込む二人 男[▽] 「うっ・・・・・」 男[▲] 「こ、これはいったい・・・・」 見ると、車には2ケ所に凹みがあった 1つは正面に少しの凹み。 少年のと思われる赤い印も付いていた そしてもう1つ、こちらはその横 20cm の辺りに、丸い鉄パイプでも刺したように、 直径 10cm ぐらいの穴が空いており奥の方まで続いていた。 その先には、水漏れしている ※1 ラジエータ の姿があった 男[▽] 「どうなってるんだ・・・・」 男[▲] 「・・・・」 謎のちび少年 「それじゃもう走れないさ。」 !! 男[▽] 「うわっ!」 男[▲] 「なんだとっ!」 -つづく- (ちょっか、じぁ~ ちびちゃん) ※1 ラジエータ : 加熱したエンジンを冷やす冷却装置。水を循環させ熱を吸収し、空気に当てて冷やすところ。 ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月11日 12時12分34秒
コメント(0) | コメントを書く |
|