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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2006年02月07日
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カテゴリ:第一章 001 ~ 060 話
.
アナウンスのお兄さん
  「どこかで御見受けした方だと思えば、ナンダー!ナンダー!ナンダー!で有名な、
   あの新興プロレスのブッチー浜田さんではありませんかっ!」

(参加する男性)改め ブッチー浜田
  「早くやらせろ」
アナウンスのお兄さん
  「了解しました~♪ みなさん、これは見物ですっ、過去最強のチャレンジャーと
   言えるのではないでしょうか!
   チャンピオン、勝てる自信は?」
チャンピオン
  「相手が誰であってもオレは負けない。」

アナウンスのお兄さん
  「ブッチー浜田さん、チャンピオンはあんなこと言ってますよ~?」

 ブッチー浜田は壇上で怒りをあらわにし、いつものパフォーマンスで観客にアピール。
 ブチ切れる動きをすると観客から歓声があがり、
               そして力を貯えた動きから観客と一緒に拳を持ち上げ、
 『ウォーーー、ナンダー!ナンダー!ナンダーーーー!
 と怒声を張り上げたっ!
             再び観客から歓声が沸き起こった。

アナウンスのお兄さん
  「さぁ、戦闘体制が万全のようです。 では試合を始めましょうか。
   お二人、準備をお願いします。」

 二人は、真ん中に用意されているテーブルに歩み寄る。
 相手をにらみつけ、威嚇するブッチー浜田とチャンピオン。
 審判の催促で左右両端に突き出た太さが約直径3cm、高さが12cm程の突起棒に
 左手を添える。
 そして右手のヒジをついて、お互い握り合う。
 掴んだ手、握った棒、立ち足の位置などをにぎり直したり、足を小刻みに移動したりと
 細かく調整していた。

アナウンスのお兄さん
  「さぁ、準備が整ったようです。 それでは始めましょう。。。」

審判
  「手首を緩めて・・・・」

 二人が握る拳をくるくると数回回して真っ直ぐ立ったところで両手で止めて固定した。

審判
  「レディーーー・・・・・GOっ!

 審判の掛け声と共にテーブルが ミシっ と音を発てたっ!
 腕の筋肉が張り詰め、全身を震わせる二人。
 握る拳、腕がピクピクと振動している 握ったこぶしの位置が動かないっ

審判
  「ファイトっ! ファイトっ!

 一進一退の状況に、ムチを入れる審判。
 観客も大声援と共に戦況を見つめている。

 どちらも譲らずの好勝負となっている。
 テーブルが悲鳴を上げるが如くミシミシと音を発てている。

ブッチー浜田
  「ぬぉーーーーっ

 一段とパワーを込めるブッチー浜田。
 汗が流れ出した顔は、恐ろしい形相になっている。
 ジワジワとブッチー浜田優位に動きだしたっ

チャンピオン
  「この程度でオレに勝てると思うなよっ」
                     クイっ
 しゃべる余裕があると見えるチャンピオン、形勢を再びイーブンまで立て直す。

ブッチー浜田
  「うぉーーーーっ!

 更に気会いと共に全身のパワーを腕に込めるブッチー浜田。
 棒を握る左腕も硬直し、プルプルと震えている。
 歯を食いしばるブッチー浜田であったが、拳の位置は変わらない。

チャンピオン
  「終わりにしようや。」

 するとチャンピオンが唇を噛み締めたかと思うとっ
                        彡ダン★
 『おぉぉっ』  観衆から歓声が上がったっ

審判
 「ウイナー、チャンプっ!」

 チャンピオン側の手を上げて、勝者を示す審判。
 ブッチー浜田は、右腕を押さえて苦痛の表情をしていた。

 『チャンプ、つえーーーー!』  観衆から拍手の祝福。

美咲
  「和恵もチャレンジしてみたら?」

和恵姉さん
  「こんな場ではやめとくわ。」
美咲
  「さっきのイヤリングがいくつも買えたりするわよ♪」
和恵姉さん
  「いいの、見世物じゃないんだから・・・・」
美咲
  「クールなのねぇ~」
和恵姉さん
  「行こっ」

美咲
  「はいはい。。。」

 二人はその場から脱出する。
 が、突然立ち止まる和恵。

和恵姉さん
  「ふぅ~ん。。。」
美咲
  「どうしたの?」

 和恵の見つめる先を自分も追ってみる美咲。
 その視線の先には、心臓病をわずらう少年への手術代カンパの募金をしていた。

美咲
  「あら、素敵な [ 理 由 ] じゃない♪」


 美咲が言い終わるよりも早く、クルっと向きを変え、
 再び観衆の中に消えて行く和恵姉さん。

 その数分後・・・・・・

 腕を押さえてかがみ込むチャンプと、唖然とするアナウンサー、
 口をあんぐりと開けて呆然とする審判らを尻目に、
 観客の拍手喝采の嵐の中を飛び出して、そのまま募金を募る女性に賞金を渡す和恵の姿
 があった。


美咲
  「あんな人にも勝てちゃうんだ♪」
和恵姉さん
  「何のチャンプだか♪ 町内会の大会なんじゃないの?」  ウインクする和恵姉さん。
美咲
  「そっか♪」  調子を合わせる美咲。

和恵姉さん
  「ちょっとだけ、憂(う)さ晴らしになったわ。 食事にでもいこうっか♪」
美咲
  「おっけ~☆ 和恵は何食べたい~?」

 そのとき、またまたまた、男性二人から声を掛けられた。

男4
  「そこのお嬢さん、すいませんが今何時だか教えて頂けませんか?」

和恵姉さん
  「身なりはキチンとしているのに、時計の一つも持ってないの?」
男5
  「慌てて飛び出したので、二人揃って忘れてしまって・・・・」
美咲
  「あらま、・・・・えぇっとね、お昼5分前よ。」
男4
  「ありがとうございます。 もうお昼ですか。。。 そうだっ、」

和恵姉さん
  「お昼時間だから。。。私たちにご馳走でも。。。してくれるのかしら♪」

男5
  「そうですね、お礼にご馳走。。。名案です♪ 乗ったっ!」
男4
  「乗った♪」
和恵姉さん
  「乗った~♪」

美咲
  (えっ !? )  断ると思っていた美咲、驚く顔をする。

 美咲にニコっと笑顔を返す和恵。

美咲
  「じゃ、私も乗った~☆」  またまた歩調を和恵に合わせる美咲。

 この男二人は、身なりはしっかりとしていて、それなりのスーツとジャケットを羽織り、
 チャラチャラとした装飾品はほとんど身につけていなかった。

男4
  「どんなお食事を所望されますか・・・?」
和恵姉さん
  「そうね、中華がいいかしら~♪」
男5
  「それ、いいですね。。。」
和恵姉さん
  「じゃ、き・ま・り・♪」
男4
  「お嬢さんの今日のお召し物にピッタリ☆」
男5
  「確かにそうですね。。。素敵なチャイナでよくお似合いです。
   中華店でも映えることでしょう~♪」

和恵姉さん
  「ありがとう。 お店は指定したいの。。。 綉榠餡(しゅうめいかん)がいいわ。」

 美咲が はっ とする。 そう、そこは高級中華料理店で知る人ぞ知るお店。

男4
  「そこは遠いのですか?」
和恵姉さん
  「そこの道からタクシーで10分ぐらいかな。。。」
男5
  「そうですか、ではタクシーを拾いましょう♪」

 歩行者天国で車両を通行止めにしていた交差点に走り出す男5。

 美咲が和恵に耳打ちする。

美咲
  ( いいの? 高いお店よ? )
和恵姉さん
  ( 彼等がご馳走したいって言うんだから。。。 お言葉に甘えましょうよ。
    それに、私達をナンパしたからには覚悟してもらわないとね♪ )
美咲
  ( ナンパ? )
和恵姉さん
  ( そうよ。今どき携帯持ってない人って珍しいでしょ?
    時間なら他にも調べられるわ。 腕時計持ってなくても♪ )

美咲
  ( なるほどね♪ )

 先に見える交差点から手を振る男5。

男5
  「捕まえました~。。。」
男4
  「タクシー止めた様です。 行きましょう。」
和恵姉さん
  「そう、では行きましょうか。。。」


 美咲はニコニコしながら和恵に付いて行った。





                         -つづく-




第51話 中華 綉榠餡(しゅうめいかんへ
 (足が言うこと聞かないんだよ・・・・)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月11日 16時34分34秒
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