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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年02月08日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
 慌しくなっている大竹林寺の存在する空間。

 パワーアップした各軍長達と、スペック-3の戦闘員のザウバー、クラウス、リーダー達の
 激戦がまさに始まろうとしている最中、一方では、行方をくらましていた暗黒の組織が結成
 した願いが適う[石]の調査隊、その一員達が、目指す[石]を大竹林寺の隙を突いてまん
 まと奪い出していた。


クラウス
  「バカめ、当てられたスポットライトのような光のお陰で、おまえらがどこに居るのかを
   知らせてくれたって訳だ。」

 草原から顔を出していた赤茶色のオーラを放つ[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)、

[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「黄龍道(おうりゅうどう)元帥様より得たこの[力]、試させてもらうよ。」


 密林と草原の境目に立ち、真っ赤なオーラを放つ[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)、

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「体が軽い。 炎が自然と身体を覆ってくれている。凄いぜこいつは。」


 川の水面に立ち、水色のオーラを放つ[水軍長](とう すいじゅ)、

[水軍長](とう すいじゅ)
  「うむ、生まれ変わったように清清しい。 遠くの水までをも意のままに操れる程だ。」


 リーダーの一撃を受けて、草原にうずくまっていた[空軍長](りゅう くうさい)、
 青いオーラを身にまといすっと立ち上がり、上空へと舞い上がっていった。

[空軍長](りゅう くうさい)
  「な、なんだこの飛行速度は・・・・」


 密林で緑のオーラを身にまといながら、仁王立ち姿で、

[木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん)
  「森中の木々が私に力を貸してくれる程の、有り余る力でみなぎっている。」


 ケバケバしくもトゲトゲしい大竹林寺の本拠地からまだ程近いところをドシーン、ドシーン
 と歩を進めていた紫のオーラをまとっていた[力軍長]王 極鵬(わん きょくほう)

[力軍長]王 極鵬(わん きょくほう)
  「これが黄龍道(おうりゅうどう)元帥様からの力かよ。
   ふっふっふ、手にするこの半月刀が尚一層軽く感じるわい。」


 そして青龍湖側の入り口近くで黄色のオーラを身にまとっていた[月光軍長]曹 富夜(そう
 フウヤ)、

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「これが究極の我らの力か。 足取りが軽すぎて転びそうになる程だ。いいぜこりゃ。」

 ニヤケながら大勢の月光軍を引き連れて高い塔の一番上に位置する出入り口から出ていった。


[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「そんじゃ一丁、試してみるかよっ!」

 土に潜った[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)、 なんと次の瞬間っ!
                    ズボっ   スパーン★

ザウバー
  「うぬっ!」  バシっムカッ

 なんと、数十メール離れていたザウバーの背後まで移動し、襲い掛かっていたっ!
 瞬時に腕を立てて、[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)の蹴りを受けたザウバー。
 次の瞬間には再び土中に入り込んでいた[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)。


[木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん)
  「私も行かせてもらおう。」 『 ふんっ! 』

 [木軍長]仲孫 棟(ちゅうそん れん)が力んだと思うと、密林の木々がざわめき始め、
 次の瞬間には密林からクラウス目掛けて直径200mmはありそうな丸太状の無数の枝が一直線に
 襲い掛かり始めたっ!

  ビューーーー→       ビューーーー→
       ビューーーー→
                          ビューーーー→
   ビューーーー→  ビューーーー→
             ビューーーー→
       ビューーーー→         ビューーーー→
            ビューーーー→
    ビューーーー→         ビューーーー→
 ビューーーー→       ビューーーー→
       ビューーーー→
                          ビューーーー→
   ビューーーー→  ビューーーー→
             ビューーーー→
       ビューーーー→       ビューーーー→
            ビューーーー→
  ビューーーー→         ビューーーー→




飛来する矢





クラウス
  「うぉっ」

      ガシっ  バシ、バシバシ  ガツっ バシバシバシ

 肘や手套で叩き落すクラウス、だが、

 ビューーーー→     ピシっさくら
 左膝をすり抜けた枝が、クラウスの皮膚を切り刻んだっ!

クラウス
  「く・・・、避けきれんのか・・・・・」

 皮膚が削がれ、出血を伴っていた。 尚も交わし続けるクラウス。

 ムカッガシガシっ  バシっバイバイ バシバシ  バシバシバシっバイバイ  ガシっムカッ

クラウス
  「こんなのはかすり傷程度だ。」

 残りはきっちりと始末していた。


[空軍長](りゅう くうさい)
  「いくぜっ!」

 時速300km/h にも達すると言われる大空の狩人 隼 をも上回るかのようなその速さで、
 リーダーの背後から襲い掛かる[空軍長](りゅう くうさい)っ!

 突然背後に迫った形で慌てて身を交わすリーダーっ!

黒鼠 リーダー
  「なにっ!」   シューーーー  スパっきらきら

 広げた翼幅が3mを上回るリーチの[空軍長](りゅう くうさい)の翼、
 切れ味を増したその先端が、避けたはずのリーダーの髪の毛の先端数本をなびかせながら
 落下させていった。

 一方、[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)の蹴りを受払ったザウバーに、次なる攻撃が
 襲い掛かっていたっ!

 ザウバーに向かって走り出していた[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)、炎を身にまとい、
 ザウバーの周りを円を描くように素早く周回し始めた!  ぶおっ

 シュン、シュン、シュン シュシュン シュシュン シュンシュンシュンシュン

 それはまさに、ドーナッツ状の炎の輪! その中に身を置くザウバーの姿。

ザウバー
  「こ、こいつら・・・・ !! 」

 速度を増したその身のこなしに、にがり潰したような表情のザウバー。


[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「さてザウバーさんよ、あんたらには見たところ飛び道具が無いようだな。
   我々はそこに漬け込ませてもらうよ。 覚悟しなっ!」

 [火軍長]欧陽 康(おうよう こう)はそう言い放つと、ザウバーの周りを回りながら左手
 の平をザウバーに向け、

[火軍長]欧陽 康(おうよう こう)
  「 食らえーーーっ! 」

 円の中心であるザウバー目掛けて、力強い火炎放射を発射したっ!

   ぶおーーーーーっ彡彡彡

 ドーナッツ全体が炎で赤く燃え上がるっ!



炎の渦







第264話 捉われた利江 -13 へ
(私の運命がどうあれ、私は私に正直に生きます)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年08月10日 14時36分02秒
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