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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2008年02月12日
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カテゴリ:第三章 241 ~ 300 話
.
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「マーシャよ、先程より新しい[神霊巫女]の肩を持つように取れる発言が目立つように
   感じるのだがな。」

[神霊巫女]マーシャ
  「そのように聞こえる節がありましたならば、お詫び申し上げまする。
   何分にもこの身も体験していること。
   初めてこの空間に参りましたころは右も左も分らぬもの。 これから[神霊巫女]とし
   の教育が始まります故、ご容赦願いまする。」

[神霊巫女]利江
  「 ・・・・ 」

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「うむ、そうであるな。引継ぎ、しっかりと頼む。」
[神霊巫女]マーシャ
  「承知しました。」
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「さてと、つまらぬハエ共に[探神霊石]を持ち出されてしまったが・・・・」
[神霊巫女]マーシャ
  「心配要りませぬ。
   我々が手にせぬ限り、あれはただのくすんだガラスの玉でしかありません。
   それに、今は次世代の[神霊巫女]利江殿が手にしている[探神霊石]があります故、
   予知に支障はきたしませぬ。
                先程、白虎の目覚め予告を告げてまいりました。」
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「ほほう、三獣神_青龍に加え、三獣神_白虎も目覚めるのか。
   良い周期にめぐり合えたわ。

   そこまでせぬとこの乱世は止まらぬらしい。 人間とは酷い(ひどい)生き物だのぉ。
   益々[世直し]のための決意がみなぎってくる。」

[神霊巫女]利江
  「[世直し]なんて綺麗ごとで塗り固めないで頂戴。
   個人の醜い(みにくい)欲望を満たす、[世界制覇]が目的なんでしょ?」

[近衛軍副長]トンコウ
  「これ、[神霊巫女]利江殿っ!」

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「面白いことを言うではないか。
   個人の欲望か、それも一興。 やってみてもよい。
   ところが、このわし自ら行動を起こしてしまっては、相手になる者がこの人類には居ら
   ぬのよ。 しがって、可愛い我が種族の『長』達に楽しみを分けてやっておるのだ。

   世界制覇などいつでも出来る。」

[神霊巫女]利江
  「強がりだけは立派ね。」
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「強がりではない。 本物の強さを身に付けておる。 ほれ♪ 」

[神霊巫女]利江
  「きゃっ!」    ダッシュドスン

 何も動作していなかった黄龍道(おうりゅうどう)元帥であったのに、 突然、目の前から
 何かの力に押されたかのように、利江の体が後方の壁にス~っと飛ばされたのだった。
 壁に当たってから下に落ち、しりもちを付く利江。

[神霊巫女]利江
  「痛ったぁ・・・・」
[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「少しは驚いてくれたかな?」
[神霊巫女]利江
  「何するのよ、こんな少女を痛めつけてそれが面白い?」

 黄龍道(おうりゅうどう)元帥をキリっとにらみつける利江。

[神霊巫女]マーシャ
  「利江殿、少し言葉を謹んで下さい。」
[神霊巫女]利江
  「いえ、黙らないわ。
   人類が、こんな人の思うようになってたまるもんですかっ!
   私の運命がどうあれ、私は私に正直に生きます。
   あなた方に[力]を貸すくらいなら、死んだ方がましだわっ! 」

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「よう言うた。
   うぬが意志、しっかりと刻むことにしよう。
   この世が全滅すれば、再び[神霊巫女]が現れるまで時間が掛かろう。
   なればお主の引継ぎは無用となる。

   望み通り、死をくれてやるっ! 覚悟せぇっ! 」


 突然、怒りをあらわにした黄龍道(おうりゅうどう)元帥、利江に向けて手の平を向けた。
 そして次の瞬間、凄まじい[気砲]が放たれたっ!

[神霊巫女]マーシャ
  「 うっ・・・ 」

 ただ呆然と立ち尽くし、その光景を見て目を瞑るのが精一杯の利江。 絶対絶命っ!

        ズドォーーーン ====>

 「 GARRRRRRRRっ! 」  ダッシュパクっ        ザッ

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「なにっ!」

           ズゴォォォーーーン \|/

 利江の立っていたその後ろの壁が、ものの見事に遠くまで突き抜けてポッカリと空洞の口を
 空けていた・・・・。


[近衛軍副長]トンコウ
  「こ・・・、これはっ !? 」
[神霊巫女]マーシャ
  「 ・・・・!! 」

 驚く三人をよそに、その目前には利江を咥えて床に着地した 白虎 の姿がっ!

[神霊巫女]マーシャ
  「白虎が・・・・」
[近衛軍副長]トンコウ
  「なんという・・・・」

[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥
  「白虎だと・・・?  いや、これはただの白い子トラにすぎん・・・・。
   だが、なぜここにおるのだ。 そしてこの[神霊巫女]を助ける・・・。」

[神霊巫女]利江
  「タロちゃん。。。」

 タロに首の襟を咥えられて横になっていた利江。
 何が起きたのか、冷静に分析していた黄龍道(おうりゅうどう)元帥、そこへ、

スンチャ
  「利江っ! 大丈夫かっ!」

 スンチャ、チュウラン、チーラン、スウランら四人もこの部屋に飛び込んで来たっ!

[近衛軍副長]トンコウ
  「大・・・、大少林寺の僧侶だとっ !! 」

 利江とタロの前に駆け寄るチーランとスウラン、そしてスンチャとチュウランが黄龍道
 (おうりゅうどう)元帥の前に立ちふさがったっ!




第265話 捉われた利江 -14 へ
(まぁよい、放っておけ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月04日 13時48分19秒
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