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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2009年08月12日
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カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
.
 急に後ろ向きに振り向いたマーシャ、そして、

[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  「さぁ、そろそろ私は[大竹林寺]に戻らねばなりません。
          みなさんとはここでお別れです。
                    どうぞお達者で・・・・。」

 涙目が見えないように振り向いたのか、[大竹林寺]本堂に戻るために振り向いたのかは誰
 にも分らない。
 そして一歩、また一歩と重い足取りで歩を進めるマーシャ。 そのとき、

こういち
  「かぁちゃん・・・。」

 こういちがつぶやいたその言葉に、はっ! として歩く足を止めたマーシャ・・・。

和恵姉さん
  「えっ。」
ゆうすけ
  「なんだって?」
[神霊巫女]利江
  「こういち君・・・。」

 その一言に驚く面々。

こういち
  「姉ちゃんの素振り、そしてゆうすけの会話からわかったよ。
                         戦いの最中にね・・・。」

ゆうすけ
  「やべ、そうだった・・・。」
こういち
  「それに、[神霊巫女]に力を貸す[探神霊石]が、おいらと姉ちゃんにも力を貸した
   ことでも裏が取れた。」


[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  ( こういち・・・ )

 じんわりと目頭が熱くなるマーシャこと南 志津。

こういち
  「かぁちゃん、後ろめたいことなんて何も無いよ。
   かぁちゃんも自分の使命を全うしただけ。生んだばかりのおいらの元から姿を隠した
   からって、それが引っかかっているなら、おいらは大丈夫。 かぁちゃんが[神霊巫
   女]さんと分った時に理解したよ。

   今思えば、陳南家 南流のとおちゃんにも、ちゃんと理解していたじゃないか、かぁ
   ちゃんは。 今度は我々 陳南家 南流 が、かぁちゃんを理解してあげないと・・・。
   だから、だからもう戻ることはないよ、[大竹林寺]には。」

[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  ( こういち・・・ )

 こらえていたが、とうとう一筋の雫がマーシャ(南 志津)のほほを伝う。


[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「そうだ、[大竹林寺]に戻る必要 ない。」

 再び大軍勢を率いて現れたチュウラン。
 軍長達の横に、チョウ・ギョッキ、テイ・チョンミンらの姿もあった。

[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  ( チュウラン様・・・ )

[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「しばらくは[三獣神]も現れることもないだろう。
   それに[神霊巫女]なら今は利江だ。
   でもその利江すら恐らく大丈夫。 我々の世代ではな。 二人、連れて行く よい。

   我は先程、[大竹林寺 総元帥]の地位に着任した。
   今日からはここのトップとして率いる。 その私からの任務完了の令である。
   マーシャ殿、ご苦労であった。」

[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  「チュウラン様。。。 ありがとうございます。」
和恵姉さん
  「母さん、帰っておいでよ。」

 大粒の涙を流しながらゆっくりとみんなの方を向くマーシャ。
 しかし、涙を拭いながら、

[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  「チュウラン様、折角のお言葉ですが・・・私はこの[大竹林寺]に残らせて頂きます。
   利江さんの代理として、[探神霊石:源石球]からの情報をお伝えしなければなりま
   せん。」

ゆうすけ / こういち
  「 ・・・・ 」
[神霊巫女]利江
  「マーシャさん・・・」
和恵姉さん
  「・・・そう・・・残念だけど・・・お母さんの、自分の人生だから・・・。」

[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「・・・あい分かった。 好きにする よい。
    (そして利江に振り返り、)
   もし、正規[神霊巫女]の力 必要になったら利江、呼び戻すぞぉ~。」

 笑顔で話すチュウラン。

[神霊巫女]利江
  「はい、チュウランさんのお願いならいつでも喜んで駆けつけます。」

 利江も目頭を拭きながら笑顔で応えた。


和恵姉さん
  「あぁぁ! 母さんを泣かせてるぅぅぅぅぅっ!
   こういちが悪いっ!」
[神霊巫女]利江
  「こういち君が悪い!」
ゆうすけ
  「こういちが悪い!」
[近衛軍長 補佐]チーラン
  「こういち 悪いっ!」
リツコ
  「こういち君が悪い!」
[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「こういち 悪いっ!」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「こういち 悪いっ!」
[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
  「そう、こういちが悪いっ!」
タロ
  「COooooooo!」

こういち
  「ご、ごめん・・・・」

ゆうすけ
  「と、と、と、、、、おぃ、それじゃ次ぎ突っ込めないだろうが・・・・」

 『あははははは。。。』


[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「我は[大竹林寺]が、表の世界でも何か役立つようにと、これからこの軍団を引率する
   つもりだ。
   [竹林山]にこもってばかりでは、この先、いつ第二の黄龍道が現れるやもしれん。
   それに失った軍長や兵士達のともらい、そして復興とやることは山積みだ。

   そそ、ゆうすけ、オマケ[近衛軍長 補佐]を連れてゆけ。」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「チ、チュウラン・・・。」

[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「あともう一人[近衛軍長]は利江が許せば・・・だが。」

 はっとしてチュウランを見るチーラン、そしてチーランを見る利江。

和恵姉さん
  「[近衛軍長]って、あなたの側近じゃないの・・・。 無理しなくていいわよ。」
[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「そだ、言い忘れた。
   [近衛軍長 補佐]チーラン、[近衛軍長 補佐]を免じ[近衛軍長]を命ずる。
   [近衛軍長 補佐]スウラン、引き続き[近衛軍長]チーランの補佐を命ずる。」
[近衛軍長]チーラン
  「なに、チーラン [近衛軍長]に?」
[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「そうだ、私の統制に無くてはならない大事な軍。 任せるのはチーランだ。」
ゆうすけ
  「ならなおさら・・・」
[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「心配無用。
   先程言うたように、これからは、表の世界とも融合できるように引率するつもり。
   なれば、表の世界と我々の調和を探し出すのも[近衛軍長]達の務めと考えるが。」
ゆうすけ
  「くそ、付け入る隙がないや・・・。」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「わかった。 スウラン、任務受けた!」
[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「うむ。
      [近衛軍長]、どうじゃな、利江殿。」
[神霊巫女]利江
  「断る理由は。。。何もありません♪」
[竹林寺総元帥]チュウラン
  「だそうじゃ、チーラン。」
[近衛軍長]チーラン
  「いいのか? 利江。 チーラン こういちの側にいても・・・。」
[神霊巫女]利江
  「うん、チーランさんならうれしいです♪」

[大竹林寺総元帥]チュウラン
  「これこれ、任務じゃぞ、任務っ!」

[近衛軍長]チーラン
  「ハイハイ、チーラン、任務 行く♪  利江、ありがとう~ *^o^* 」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「ゆうすけ~~♪  *^.^* 」

 チーランは利江に、スウランはゆうすけにそれぞれ駆け寄り、ほっぺにチュウのチーラン、
 しっかりと抱き合い、不器用に唇と唇を合わせるスウランとゆうすけであった。
     ブチュキスマークハート(手書き)



ゾルダ
  「おれ達はどうすんだ・・・これから・・・」

ザウバー
  「こういちを除く一番を探す旅に出るとするか。」
ゾルダ
  「あの姉さんや Ryuichi も除く・・・だろ・・・。」
ザウバー
  「ふっ・・・。」

 その時、二人に笑顔で手を振り、駆け足で近寄る一人の武闘家がいた。

峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「ザウバー様~♪」

ゾルダ
  「おぃおぃ、いつ彼女を作ったんだ・・・?」
ザウバー
  「連れて行くなんて、おれの性にあわん。  いくぞ。」
                      V ズバっ☆ V
ゾルダ
  「お~ぃ、冷めてぇなぁ・・・。」

峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「はぁ、はぁ、はぁ、ザ、ザウバー様は・・・?」

ゾルダ
  「アニキは行っちまったよ・・・。 照れてやがった。
   しょうがねぇなぁ。。。
   後を追うぜ、一緒に来な。」  (棲 陽江の腕を掴み、)
                          V ズバっ☆ V





chi_107夕焼け




 総本山の入り口に立つ館長たち。
 その目線の先には、真っ赤な夕日もその姿を消そうとしている。 地平線には赤黒い帯が
 何処までも続き、今日の戦いが何事も無かったように静かにいつもの一日の幕を閉じよう
 としていた。





                      第三章  完





                         第四章に つづく・・・・





第4-364話 町内最強戦隊 へ
 (三流役者デモシナイアルヨ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月07日 13時27分36秒
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