『ラッキー・ユー』を見て
予告編を見て、この映画みたいなと思った。私の勘ははずれたのか。ラブ・ストーリーだと思ってみたが、親子の葛藤を描いたギャンブラーの映画で奥行きが浅い気がする。『「L.A.コンフィデンシャル」「イン・ハー・シューズ」の監督がおくる』が売り文句で、確かにその監督の作品だが、この二本に比肩するほどの出来ではない。まず、ポーカーというゲーム(ギャンブル)がわかりずらい。友人とやったことのあるポーカーとはやり方、勝負の決し方が違う。ラブ・ストーリーにするにはヒロインの比重が軽く、父親の存在が重すぎる。子の対処の仕方も三十過ぎの大人の態度ではない気がするにもかかわらず、亡くなった母の存在が描けていない。「ラブ・ソングができるまで」というラブ・コメディ映画で感動し、同じドリュー・バリモアで期待したのもいけなかったのかも。そういえば、ゴールディ・ホーン、メグ・ライアン、ケイト・ハドソンなどのラブ・コメ女優なみに「ウェディング・シンガー」など小粒な作品で力を発揮していたので見ようと思ったのだ。客足は少なく、女性二人組の客がいなかったことでも、評判をよんでいない気がした。(「ラブソングができるまで」では女性二人組が多かった)「イン・ハー・シューズ」「ウェデイング・シンガー」お薦め度「ラッキー・ユー」★★★(60%)「L.A.コンフィデンシャル」★★★★☆(92%)「イン・ハー・シューズ」★★★★(80%)「ラブ・ソングができるまで」★★★★☆(85%)「ウェディング・シンガー」★★★☆(75%)