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2012年06月06日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
これまで放射能に関しては10数冊の書籍を
読んできましたが、私の頭では「基準値を

下回る地域での飲食などによる内部被曝では
2~30年後に癌が発症するのだから、我々

老人は心配要らない」と納得していました。
ところが、これは大きな誤りだということが

「内部被曝 じわじわ命を蝕む低線量被曝の
 恐怖 」肥田舜太郎 著を読んで衝撃を

受けました。
福島、宮城だけではなく全国で子供の身体に

異変が起きているそうです。
この本をぜひ手に取っていただきたいと思いますが

今回、長くなりますが、本書のまえがき全文を

転載いたします。

『私は95歳になる内科医です。
 広島で被爆して以来67年間、6000人以上の
 被爆者と向き合ってきました。
 その経験から、皆さんにお伝えして置きたいことが
 あります。
 それは、放射性物質がもたらす内部被曝の恐ろしさに
 ついてです。
 飲食や呼吸などによって体内に取り込んでしまった
 放射性物質は、内側からじわじわと私たちの身体を
 蝕んできます。
 広島、長崎の原爆でも、直接爆弾に被弾したわけでは
 ないというのに、多くの方が原因不明の症状に苦しみ
 ながらなくなっていきました。
 体内に取り込んだ放射性物質によって、内側から
 1日24時間ずっと低線量で被曝させ続けることで
 どんな影響が現れるのか。
 医学界ではそのことについて長らく無視され続けて
 きました
 2011年3月に起きた福島第一原発の事故は、わたし
 たちの住む世界をがらっと変えてしまいました。
 これまでの自然界の放射能に加えて、原発から出た
 「人口の放射能」とも向かい合わなければならなく
 なりました。
 特に放射能の影響を受けやすい子供たちは、
 汚染の少ない場所に避難させたり安全な食べ物
 を確保するなどして守られなければなりません。
 「低線量の被曝であれば問題はない」と説明
 する"専門家"や政治家がいます。
 彼らは、確かな根拠があってそう言っているのでは
 ありません。
 「(被害がでるという)データがない=問題ない」と
 言ってるだけです。
 そもそも「データがない」のではなく、本書で
 紹介するような低線量、長期被曝に関する調査結果は
 ふんだんにあります。
 それを彼らは「なかったこと」として無視しているに
 過ぎません。
 そもそも原子力は人間の手に負えるものでは
 なかったのです。
 広島、長崎だけでなくチェルノブイリ原発の事故でも
 大気中 核実験でも、多くの被害者を生み出して
 きました。
 原発も核兵器も、多くの人の悲しみと犠牲のうえに
 成り立ってます。
 それほど原子力というものは人類にとって
 必要なものでしょうか。
 もう、人を不幸にする原発や核兵器は止めに
 しませんか。
 原爆の投下と、原発事故を受けた私たち日本人が
 世界に先駆けて勇気ある一歩を踏み出しませんか。
 本書が原子力廃絶のための一助となれば幸いです。
              肥田舜太郎    』





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最終更新日  2012年06月06日 08時04分44秒
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