母から
富士山の写真が送られてきた
何気なく
ジッ~~と
見入っているうちに
四季の富士山が浮かんでくる
五合目までは
よく車で行ったけど
初めて頂上に登ったのは
高校時代だった
足元は溶岩だらけだった
転ぶと溶岩に触った皮膚は裂け
血液が流れてくる
考えてみれば
庭にも
道にも
学校にも
公園にも
いたるところに溶岩はその顔を
覗かせていた
今
思う・・・
富士山は
父親に似ている
遠くで見ると
優しく
頼り甲斐のある父の姿は
近寄ると
厳格な素顔と
静かに黙った威厳をもった父だよな
似ている
今でも時々多くを諌められるようで
ハッとする
な・・・