防災センター要員講習
最後まで何だか腑に落ちないままなのだが、どうしても受けなければならないと言われて、昨日今日と受講してきた。今日もらったのが「防災センター要員講習修了証」と「自衛消防業務講習修了証」の2枚。同じ講習に参加したのだが、この2枚が出て、かつそれぞれ発行体が異なる。前者は「社団法人東京消防設備保守協会」後者は「財団法人日本消防設備安全センター」。これだけでも、今流行りの「事業仕訳」の対象になりそうな気がするではないか。 内容は要するに、火事や地震、テロ等により職場で災害が発生した場合の対処方法を、座額と実技で網羅するというもの。どうも大規模なテナントビルや商業ビルをイメージしているようだ。 日頃接することが殆どない防災センターや非常用設備につき、触りながらシミュレーションできることは有意義ではあった。しかし、限られた時間で大勢にしなければならないとはいえ、種々の状況を所与として係員がつききりで指導してくれてのそれでは、「現実に起こったらとてもできないなぁ」と慨嘆する結果にしかならなかった。 講師も、消防署OBと思しき方々が熱心にしてくれるのだが、「入手」を「にゅうて」と読むような塩梅だから、ここでは何だか微笑ましいと表現しておく事態である。免許試験場を連想してしまった。 合格基準は、三択の問題を2種・各10問答えて60点以上という。結局今回受けた同期の桜約100人全員が合格だったのだからご同慶の至りではある。私は確実に1問は間違えてしまったというのに。 もちろんやらないよりやった方が数段いい。そうではあるが、二日間缶詰めになって受講しただけの効果を身にしていない自分を省みるにつけ、世の中これでいいのかと首をかしげてしまう今時点である。