カテゴリ:心揺さぶられたこと
昨日の続きになります
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 小学校も高学年になると 学校の授業でも習字の時間が毎週ありました。 学校での習字の先生はとてもハッキリとモノを言い、 とても規律に厳しい人でした。 初めての学校での習字の時間。 先生は 「この中で、習字を習っている人は誰?」 と質問を投げかけました。 私を含めて数名が手を上げました。 先生はうんうんと頷いてから、 書き方の教科書を写し、書き終えたら 先生のところへ見せに来るように指示しました。 この時、私は何故か少しビクビクするような 怯えた気持ちだったのを覚えています。 確かに習字は毎週通っている。 けれども、習字の先生に褒められたことはありません。 しかも達筆な母からは、普段の私の字について 『お父さんに似て、汚い字』 だと言われています。 学校の習字の先生の前で「習字を習っている」ことを 皆に知られてしまいました。 シブシブ書き終えた自分の字を 教壇の先生に見せました。 「ふぅ~ん。習字習ってドレくらいなるの?」 「2年位です。」 「コレは子供の字じゃないね。」 「年寄りの字だ。」 「熟練者の字を『老成している』という意味で 『枯れる』なんて言うけど、 貴女は子供だから『死んでる』ってことなのかもね。」 そんなやり取り(?)がありました。 先生は、私だけ朱墨での添削をしてくれませんでした。 私は学校でのことを習字の先生に話してみました。 先生は、「へぇ~。」と言ってから 「さいしょさんは、どう思う?」 と質問されました。 多分、先生の言う 『どう思う?』 は 『自分(さいしょ)の字についての感想』 のことでもあり、 また 『学校の先生に言われたことでの私の心持ち』 のことでした。 私はまだらボケのように(?) 肝心の自分の答えた内容を覚えていません。 私の答えたことに対して、 先生が満足そうな顔をしてくれたことが 嬉しかったのだけをシッカリと覚えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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