壁紙には色々な種類のものがあります。
では、実際どのような種類の壁紙があるのでしょうか?
ここでは日本壁装協会によって下記のように分類されている資料を参考にさせていただきます。
(一部編集)
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■ 紙系壁紙
紙(普通紙、難燃紙、紙布)を主素材とする壁紙
※但し、表面化粧層にプラスチックを20g/m2以上使用したものを除く
(例) 和紙・加工紙・紙布を主素材とした壁紙
紙にコルク・金属箔(厚さ9μm以下)・ツキ板などで表面化粧を施した壁紙
紙の上に和紙を貼ったもの
■ 繊維系壁紙
有機質の繊維を主素材とする壁紙
(1)植物性繊維またはレーヨン等のセルロース系再生繊維を主素材とするもので化学繊維との
混紡・交織などを含む。
(例) セルロース系繊維による織物・編物・不織布・たて糸整経・植毛など
(2)化学繊維(アクリル、ポリエステル等)を主素材とするもの
(例) アクリル繊維、ポリエステル、ナイロンなどによる織物・不織布・たて糸整経・植毛
など
(3)動物性繊維織物を主素材とする壁紙
(例) 動物性繊維(絹、ウールなど)を主素材とするもの
※合成繊維のものや天然繊維との混紡素材が多い
■ 塩化ビニル樹脂系壁紙
塩化ビニル樹脂を主素材とするか、又は、表面化粧層に20g/m2以上塩化ビニル樹脂を使用し
ている壁紙
裏打ち材には普通紙、難燃紙、無機質紙、織布などが用いられることがある
■ プラスチック壁紙
塩化ビニル樹脂を除くプラスチックを主素材とするか、又は、表面化粧層に20g/m2以上プラスチ
ックを使用している壁紙
裏打ち材には普通紙、難燃紙、無機質紙、織布などが用いられることがある
(例) エチレン‐酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエチレン、アクリル樹脂などを主原料とした壁紙
■ 無機質系壁紙
無機質紙・無機質骨材・ガラス繊維など無機質を主素材とする壁紙
※但し、表面化粧層にプラスチックを20g/m2以上使用したものを除く
(例) じゅらく調の骨材を紙の上に吹き付け加工した繊維
ガラス繊維を表面化粧又は紙で裏打ちした壁紙
無機質紙に表面化粧した壁紙
ガラス繊維、ひる石、金属など
■ その他の壁紙
(1)特有の施工法による壁紙
(例) どんす張り、現場塗装仕上げ
(2)その他上記の5種類に該当しないもの
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これらは壁紙に使われる素材の主なもので分類した形になります。
ここで大事なことは、
主素材による分類ということは、あくまでも主な素材ということでそれ以外のものが合わせてあっても主素材の壁紙名になるということです。
例えば、
紙系壁紙であれば、表面化粧層にプラスチックが使用されていても、その量が20g/m2未満であれば紙壁材ということになります。
その辺りは使用する側が正しく認識していく必要があります。