プロフィール
たこ麗子
くびれと腹筋を寝たきり生活で手に入れた真実の記録。
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借金地獄。
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×月×日
役場から同居人あてに貯金の利子の通知がくる。
同居人が郵便局へ行ったら数万の貯金に利子がついて額が増えていたそうだ。
どうやら一年前後寝ていた様子。家宝は寝て待て。
ローンの利息がつかないうちに返済をすませてほしい、と話したが
「ローンは何年たっても利息がつかない。貯金して利子をつけた方がいい」
と言われる。利息がつかない住宅ローンだなんてちょっと信じられない。
請求されている代金にあらかじめ利息分が上乗せされているのだと思う。
たぬきのやりそうなことだ。
×月×日
草取り中、地面に何か埋まっていたので同居人のスコップを借りる。
村内で化石が掘り出されることがあると聞いて買ったらしい。
同居人はマンモスの化石を発見し、博物館に寄贈したこともあると言うので
「ひょっとして、化石かも」
と胸をときめかせて掘ったら埴輪だった。
村のあちこちから出土するというが、ひょっとしてこの下は古墳なのだろうか。
墓に建った住宅街。スピルバーグの“ポルターガイスト”を思い出す。
博物館に持っていったがなぜか埴輪は寄贈できないらしい。
たぬきがいい値で買い上げたが、考古学的には眉唾なのかもしれない。
でもお金になればなんでもいい。
×月×日
今日は村をあげて虫取り大会だった。
村内をあげて虫を取り、大きさを競って優勝者に村長から褒美が出される。
虫の大きさを村長に測ってもらわなければならないが、渡した虫は没収される。
一文にもならない虫取りに付き合う余裕はないので不参加。
取ったコオロギやスズムシは店で売った。
珍しい蝶を捕まえたのでたぬきに見せたら3000ベルで買うという。
あの業突く張りのたぬきが3000と言うからには10000以上の価値があるのだろう。
ものすごく売って欲しそうな顔だったので博物館に寄贈した。
ひそかにいい気味だと思い、胸がすく思いだった。
ふと、最近借金のことしか頭になかったことに気づく。
×月×日
村中の草取りがようやく終わる。四葉のクローバーを4~5本見つける。
役場で村の環境についてたずねたところ遠まわしに植樹をすすめられた。
自腹で苗を買って植えろ、ということだ。どこまで搾り取る気なのか。
ローンが終わるまで投書には耳を貸すまいと思う。
住人の一人から手紙が届く。
支離滅裂な内容だったが、親しみのこもったものだった。
よそ者扱いを脱したのだろうか。嬉しくて何通か返事を書く。
手紙を書くなんて何年ぶりだろう。
×月×日
手紙の返事が届いた。返事の早さに感激。
ところが開けてみるといわれのない非難の手紙だった。
何が悪かったのかまったく分からない。
村独自のしきたりや礼儀を知らずに欠いたのだろうか。
けものに人の情けを期待するのは間違いかもしれないが、あんまりだ。
私からの手紙は村内で回し読みされたらしく、夫も読まされたそうだ。
頭にきたので「これは不幸の手紙です…」と書いて返信してやった。
あき缶と古タイヤも一緒に送りつける。もう誰も信じない。
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最終更新日
2007年09月21日 02時00分13秒
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