このブログ毒入りにつき
毒入りについて調べてみる。kizasi で見てみると、「毒入り××」の類は常時数十件の頻度では出現していたものの、急激に 958件に増えている。どうも、これはかなりの数に最終的になりそうな予感。下記は Google で検索した結果の数。単語は "" でくくって検索している。おしろいのは、毒入「り」のように送りがなをふるかふらないか。漢字変換の出やすさに一番の原因があると思うのだが送りがなは振るのが普通のようだ。その中で、送りがななしでは「毒入餃子」が突出して多い。あるいは、「毒××」のような単語の出てきやすさというのは、言葉そのものが持っている以前からのイメージ、複合語化のしやすさなども関係するのだろう。中華餃子 24,400 件、エビ餃子 29,600 件等に見られるように、餃子の前に何かが来るのは抵抗感がない(作りやすい)。4文字熟語的に4文字にしたときの座りの良さとかも関係しているのだろうか。「毒チョコレート」だと 110件だが、「毒チョコ」2,340 件に増える。ちなみに毒リンゴは、「毒リンゴ 白雪姫」 11,700 件のようにそうした文脈で使われるものが多いし、「毒饅頭 政治」 18,300 件 のような文脈が多い。つまり、毒なんとか、というのは一つの慣用句として使われやすい素地がある。××入りなども、××入りという表現は通常用いられやすい表現だから新たなものが出てきたときに使いやすい。「毒入××」というのは、漢字変換とかのせいもあるかもしれないが、比較的表れにくい表現になっている。「毒ガス 834,000 件」なのに対し、「毒入りガス」482 件、「毒入ガス」347 件ということに注目する。これは「ガス」自体に毒というイメージを感じるところがあり、とはいえ、すべてのガスが毒ではないから、毒であることを強調するために「毒ガス」という表現になり、また、毒が部分的に入っている、あるいは混入されているというより、毒性を持つガスという不可分性から「毒ガス」という表現が馴染むのかもしれない。あるいは「毒キノコ」のような一つのカテゴリととらえた方がよいか。あるいは標識としての「毒」。いずれにせよ、強い一つの概念を表すような言葉だろう。そこからすると、「毒餃子」という表現は、かなり強い表現ということになる。これが突出して多く短期間のうちに出てきているところが注目に値する。さらに、「殺人××」という表現。「殺人餃子」も突出して多い。視覚的な座りの良さとかも関係しているかもしれないし、発音しやすさとかも関係しているかもしれない。毒入りカレーとかと合わせて考えると、餃子も、カレーも日本人の大衆的に好物とされるものの一つと考えると、負のインパクト、あるいはショックを表現している表現なのかもしれない。食に対する関心と不信感、あるいは言葉の繋がりやすさだけでこのようなことが起きているのだろうか。なんとなく思うのは、ナショナリズムとのつながり。このところ漠然とナショナリズムが高まっているから、そのあたりとも関連しているように思える。毒 114,000,000 件毒入り 326,000 件毒入 141,000 件毒入りカレー 59,800 件毒入り餃子 36,500 件毒入りチョコレート 14,600 件毒入りペットフード 5,260 件毒入り菓子 3,910 件毒入りチョコ 3,300 件毒入りスープ 2,710 件毒入りリンゴ 2,170 件毒入り饅頭 2,100 件毒入りジュース 1,790 件毒入りコーラ 986 件毒入りまんじゅう 537 件毒入りりんご 444 件毒入りキノコ 392 件毒キノコ 283,000 件毒リンゴ 58,200 件毒りんご 48,500 件毒饅頭 31,500 件毒餃子 31,400 件毒まんじゅう 24,600 件毒カレー 13,600 件毒チョコ 2,340 件毒ジュース 2,080 件毒菓子 1,730 件毒ペットフード 999 件毒スープ 804 件毒チョコレート 118 件毒コーラ 82 件毒入餃子 484 件毒入カレー 91 件毒入饅頭 9 件毒入チョコ 7 件毒入菓子 5 件毒入ジュース 5 件毒入りんご 5 件毒入コーラ 4 件毒入チョコレート 4 件毒入リンゴ 4 件毒入スープ 3 件毒入まんじゅう 1 件毒入キノコ 0 件殺人 21,300,000 件殺人餃子 4,410 件殺人カレー 975 件殺人スープ 654 件 (スープレックスを除くと333 件)殺人チョコ 259 件殺人ジュース 247 件殺人菓子 203 件殺人チョコレート 89 件殺人饅頭 9 件殺人まんじゅう 8 件殺人ペットフード 7 件殺人コーラ 5 件殺人リンゴ 3 件殺人りんご 1 件