飛躍に繋がる中距離重賞、あの馬の無傷2連勝に期待したい/札幌2歳S展望
2歳世代最初のJRA中距離重賞。12年に施行時期が繰り上げられて以降、一時期は有力どころの参戦が少なくなりつつあったが、ここ2年でソダシ、ユーバーレーベン、ジオグリフと3頭のクラシックホースが出て、重要性が見直されている。1.差しが決まる 近年の好走馬の立ち回りを見ると、昨年1着のジオグリフは2~4角の通過順位が[9-5-3]、一昨年2着のユーバーレーベンは[14-5-3]、18年1着のニシノデイジーは[11-8-2]、2着のナイママは[8-4-1]、17年3着のダブルシャープは[14-14-4]と、序盤は後方に位置していた馬が長く脚を使って差してくるケースが少なくない。逆に2角1番手だった馬は、函館開催だった13年を除く過去9回で[1-0-0-8]。2.前走人気に注目 函館開催だった13年を除く過去9回で、前走4番人気以下から3着以内に好走したのは3頭だけ。前走人気していた馬が中心になるレースで、中でも前走1番人気だった馬は[6-5-4-25]で複勝率37.5%。3.乗り替わりは勝ち切れない 函館開催だった13年を除く過去9回で、前走と同騎手だった馬は[9-7-6-56]であるのに対し、前走から乗り替わりとなる馬は[0-2-3-35]と勝ち切れていない。 ダイヤモンドハンズは6月4日に中京芝1600mで行われた今年最初のJRA新馬戦を快勝。その後いったん放牧に出され、7月末に帰厩し乗り込まれてきたが、極めて順調に調整が進み抜群の動きを見せている。今後さらに距離を伸ばして良さそうなタイプだが、まずは重賞初挑戦のここで連勝に期待。