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2020.01.25
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プロローグ 「品格ある賢者」入門

私は拙著「ちょっと先が見えて来る本」(1989年産能大学刊)の中で、「精神貴族」とうコンセプトを紹介し、ストレス社会を乗り切るには、

・精神的に「自由」であること、つまり、何ものにも、そして誰からも拘束されない生き方として「精神貴族のすすめ」を説き、精神貴族になる7つの条件を解説した。

その後、いろいろの文献を参考に、精神貴族とは、結局「心=魂を磨いて, 「品格ある賢者)であるーという結論に達した。その骨子を紹介し参考に供す。

*「品格ある賢者」の条件

 本書では、一般読者にはわかりにくい「精神貴族」をよりわかりやすい「品位ある賢者」と言い換えて説明する。

1条:品位ある賢者は「貧乏」ではない。そのために彼(彼女)らは、安定した収入源をもっていることが必要である。それは、経営の安定した企業や役所勤務の給与である場合もある。しかし、彼(彼女)らは、その勤めを「食べるために仕方なく続けている」わけではない。

第2条:彼(彼女)らは、自分の信念を曲げたり、誇りを失ってまで勤めを続けようとはしない。勤めを辞めても、生活を支える収入源がほかにあるか、または組織に依存しないでも収入をあげる技能、技術、ノウハウを身につけているから、仮に現在の職場を辞めても、直ちに生活に困るようなことはない。彼(彼女)らが、今の仕事を続けようとするのは、その方が便利であり、楽しいし、効率的でスケールの大きな仕事もできるからであって、決して辞めると生活に困るからではない。

第3条:品位ある賢者は、価値のあるテーマ、目標をもっている。

ここが、現代社会では、最も大切なこと。今、生きる価値を見失った若者が薬物依存やいじめに傾倒する傾向がある。

これに追い打ちをかけるように、政府までカジノ法案を強行採決により合法化して、若者、中高年を問わず、「生きる価値、人生の意味を見失った人たちを危険な方向へ誘導しようとしている」。カジノは、一時的には地域経済を活性化するが、間もなく民衆は、カジノに飽きて、かえって、衰退、地域に不況、失業をもたらすという前例を識者は指摘している。目先のギャンブルによる経済活性化に目を奪われる政治家、そしてそれに踊らされる民衆は愚かである、

価値のあるテーマ=当事者にとってもちろん価値があるのだが、それだけでなく社会性のあるテーマのことを指す。人の悩みを解決したり、人の役に立ったり、人を喜ばせたり、励ましたりするような何らかのテーマである。

第4条:品位ある賢者は、価値あるテーマを達成するために努力することによって、人と喜びを分かち合い、自分自身も、それを生きがい、心の支えとしている

第5条:品位ある賢者は、自分自身のことをよく知っている。従って、自分自身の力を最大限に引き出し、生かす術を心得ている。他の人々が苦痛に感じることをやすやすとやってのけたり、人が感じるほど苦痛だと感じない。むしろ「楽しんでいる」ようなところさえある。だからこそ、収入の面でも、普通の人よりは恵まれているのである。

第6条:彼(彼女)らは、一般に質素である。しかし、それは彼(彼女)らがケチなのではなくあまり意味のない贅沢にお金をかけたがらないだけの話である。「心の安らぎ」のためには、思い切った支出も拒まないし、たとえばブランド品や高級品や高貴な雰囲気、珍味などのよさも一通りは理解している。

ここで第1条と第2条について「勝ち組」「負け組」と関連付けて考えてほしい。第1条:品位ある賢者は「貧乏」ではない。第2条:彼(彼女)らは、自分の信念を曲げたり、誇りを失ってまで勤めを続けようとはしない。

「持てる者」、つまりいわゆる「勝ち組」大金持ちや権力者たちは、この条件の1条は既に満たしていることが分かる。では「持たざる者」つまり一般市民はどうか。安定した収入源を持っていればいいわけだから、これもクリアできる人が多いであろう。

 問題は、第2条の条件である。「勝ち組=持てる者」は、金や権力を使って、何ごとも思うがままにできそうに見えるが、意外にそうでないことが多い。いや、十人のうち九人までが組織のしがらみ、派閥、資金源(スポンサー)などの関係で、身動きとれない状態だ。これでは品位ある賢者にはなれないのである。大物といわれるほど「不自由」なのだ。

 一方、一般市民はどうだ。これも、大ていの人が1条をクリアできるのに対して、2条は、なかなかクリアできないはずである。権威に屈したり、組織の力関係や行きがかり上、自分の信念に反することや不本意なことも我慢してやらなければならない。「すまじきものは宮仕え」とは清少納言の昔から、勤め人の辛い心情である。

「今、上司や周りと気まずくなって、もし会社を辞めたりしたら、ローンも返済できないし、子どもの学資も出なくなる。だから、不本意だが……」と、現実と妥協してしまう。これでは、精神貴族とはいえない。

 そこで、2条の後半の部分が生きてくる。すなわち「……勤めを辞めても、生活を支える収入源がほかにあるか、または、組織に依存しないでも収入を上げる技能、技術、ノウハウを身につけているから、仮に現在の職場を辞めても、直ちに生活に困るようなことはない」。

◎常にウデを磨いておけ

「勤めを辞めても、ほかに収入源がある」というのは、既に持たざる者ではなく、持てる者である証拠だ。だから、一般のサラリーマンは、普通はこの条件を満たすことは難しい。親譲りの財産があるか、若いうちから財テクでもやって個人資産を増やしておくか、奥さんがキャリア・ウーマンで高収入があるか..ということになるが、いずれも特殊なケースであり、一般的なケースとはいえない。だが「組織に依存しないでも、収入を上げる技能……」は、実現可能である。

 さらに品位ある賢者の第7条。これが非常に大切だ。

第7条 品位ある賢者は、いかなる権威、財力にも屈しない。彼(彼女)らは、何よりも「自由」を尊ぶからである。

 

 だからこそ、「勝ち組」「負け組」の考えはしばらく忘れようと言いながら、それは必ずしも、「貧乏の勧め」ではなく、ある程度は「お金」も必要といったのである。

 この品位ある賢者の第1~7条をさらに絞り込むと、

・経済的、精神的に「自立する」。

・価値ある目標をもつ。

・自分を知り、他人と喜びを分かち合う。この3条件に集約される。

とはいえ、この世の中には個人の力では抗しがたい、時代環境、流れは確かにある。

しかし、その中で、「品位ある賢者の生き方」を全うせよ、

ということが小生80年の生涯で身に染みた体験であり、フランクル博士や

マズロー博士、ダイヤー博士、父国司浩助、渋沢栄一、佐伯邦男博士、各氏から学んだことで、次世代の人々にも伝えておきたい。

 これらの条件を前提に、これから、品位ある賢者になる条件,前提、具体的方法などについて、順次考えていくことにしよう。






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最終更新日  2020.01.25 10:53:36
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