|
カテゴリ:野球史
皆さんは審判員の「ジェスチャー」の起源をご存じですか? 私はBaseballClinic4月号の「審判員のメンタルトレーニング」という記事を読んで初めて知りました。 その記事によると,野球創世記の頃は審判員にはアクションは求められておらず,大きな声で判定を選手に伝えていたそうです。しかし,1900年前後にMLBで活躍したウィリアム・ホイ選手が,ジェスチャーで知らせてもらおうと審判員に絵を書いて頼んでみたそうです。彼は「耳の聞こえないメジャーリーガー」でした。これが周囲にもわかりやすいと好評で,定着したそうです。 諸説あるようですが,興味深いエピソードです。他の競技はどのような歴史があるのでしょうか。 . 審判員ではなくベースコーチの「ジェスチャー」について話をさせて戴きます。 4月27日の「TorontoBlueJays対LosAngelesDodgers」におけることです。3回表,大谷翔平選手の四球,フレディ・フリーマン選手がヒットで無死一・二塁,ここでウイル・スミス選手が二遊間を抜くタイムリーヒット,大谷選手は本塁へ,フリーマン選手は三塁に滑り込みました。私が注目したのはDodgersの三塁ベースコーチ,ディノ・イブルさんの「ジェスチャー」です。膝を着き低い姿勢になりましたが,手は動かしていないように見えました。声で指示はしたのでしょうが,膝を着いて「スライディング」を促したのだと思います。手で滑る方向を指示したりするのがよく観られる方法なのですが,Dodgersはこれとは別のチーム内ルールがあるのかもしれません。 そしてベースコーチの「ジェスチャー」の起源は?興味は尽きません。 . この記事にはもう一つ勉強になる文章が載っていました。 「野球・スポーツの本質は,尊敬(respect),正義(justice),規律(discipline)の3つに集約されている」 このことは選手,指導者,審判員,応援者の誰もが意識すべきことです。 . 別の記事の話です。 「KOJIMACHI HEROES」という中学軟式クラブチームが紹介されていました。このチームは「MTXアカデミー」と連携しているそうなのですが,月謝は月18.000円です。技術指導,トレーニング指導だけではなく,怪我の治療やリカバリーまで行うということです。勿論ボランティアではありませんので,収益を上げなければならないのは当然です。決して高額ではないと思います。今後はこのような業者が増えてくることが予想されますが,淘汰されていくのではないでしょうか。経済的に余裕がない家庭の子どもはこのような施設には通えません。新たな格差が生まれそうです。 . 木津川俊彦 投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。 匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。 意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.28 08:20:07
コメント(0) | コメントを書く
[野球史] カテゴリの最新記事
|