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カテゴリ:仕事の話
今日は早出の日で、朝6時前から厨房で仕事をしていました。
私が、濃厚流動食(普通のご飯が食べられない人がエネルギーや栄養を摂るための液体状の食事)を作っている時に、1本の電話が入ってきました。 食事の変更や、患者様の転棟、食事のすトップ、食事時間の変更等でナースステーションから電話が入ることがよくあり、この電話もナースステーションからのようでした。 電話を切り終えた人が、私に濃厚流動食をスットプする患者様が出たと知らせに来てくれました。 退院するというのです。 「こんな朝早くに退院が決まるなんて・・・?」と不思議に思っていましたが、その方の分の濃厚流動食を減らしていました。 電話を受けた人が、食事をストップするための書類のようなものを記入していました。 私の目にチラッと目に入った文字・・・”死亡退院” その患者様は亡くなられたのです。 愕然としました。 病院に勤めると必ず直面することだとは思いますが(いや、実際にはこの時まではそんなことも考えたことがありませんでしたが)、実際直面するとショックで仕方がありませんでした。しかもまだ病院に勤務して14日目。 人はいつか必ず死ぬもの。 でも、その患者さんは病院で。しかも最後は濃厚流動食しか口に出来ないまま。 その現実が理解しきれませんでした。 涙が出そうになったのですが、朝の仕事がたくさんある中泣いてる時間もありません。 しかも泣く暇があったら、少しでも患者さんが楽しい、おいしい食事の時間が迎えられような食事を提供するのが病院栄養士・調理師の仕事だと思い、自分が出来る精一杯の仕事をするようにしました。 これから先、私達の提供する食事で、少しでも元気になっていただけるような患者様がたくさんあらわれますように・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.16 17:45:11
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