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バイナンスCEO:ビットコインを「潰すことは誰にもできない」 2021年 5月 28日 11:00 バイナンスのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)CEOは、米CoinDesk主催のバーチャルカンファレンス「Consensus 2021」で、「このテクノロジー、このコンセプトが5億人の人たちの頭の中にあることを考えれば、もう止めることはできないと思う。それを消し去ることはできない」と述べた。 ビットコイン(BTC)やその他の暗号資産を撃退しようとすることは、1990年代にeコマースの大手アマゾンが設立された頃に、そのインターネットビジネスモデルを受け入れるのを拒否するようなものだと、ジャオ氏は話した。暗号資産は従来型の金融や、政府が裏づけとなっている法定通貨を潰そうとしているのではなく、さらなる「通貨の自由」を提供しようとしていると同氏は続けた。 暗号資産は「世界中で通貨の自由を高めることのできる新しいツールに過ぎない」と語るジャオ氏。「規制当局と競い合うものとは考えていない。(中略)協力する道がある ◆バイナンスに対する監視の目ビットコインやその他の暗号資産への人気が高まり、それぞれに規制上の障害に直面するなか、取引高で世界最大の暗号資産取引所バイナンスに対する規制当局からの監視も高まっている。 アメリカの規制当局に限らず、世界中の政府組織が、特定の国や地域に本社を持たないと主張するバイナンスの事業に疑問を呈している。 ジャオ氏はバイナンスはいかなる政府や国と戦うつもりはないとした上で、バイナンスの事業のあり方に対する疑念は、規制上の明確さの欠如に起因するものだろうとコメントした。 「政府に反抗しているのではない」とジャオ氏。「規制当局やルールがあまり明確ではない場合がある。世界のほとんどの地域では、まだ確立の途上にあり、グレーゾーンが存在する。しかし、試行錯誤して協力し合い、答えを見つけていくしかない ◆バイナンスのやり方バイナンスは、分散型金融(DeFi)から、ノンファンジブル・トークン(NFT)、トークン化された実世界の資産まで、流行りの暗号資産関連のイノベーションのほとんどすべてに深く関わっているが、ジャオ氏は明確な戦略を持ってはいないようだ。 「どれが人気になるか、どれがユーザーに普及するかなど、何が起こるか予測できるほど賢くはない」とジャオ氏は話す。「バイナンスのやり方は、とにかくたくさん実験してみるというものだ」 イーサリアムブロックチェーンの有力な競合の1つとして勢いを増しているパブリックブロックチェーンの「バイナンス・スマート・チェーン(BSC:Binance Smart Chain)」といった「ビッグな」プロジェクトに関しては特に、「トップダウン」の決定を減らそうとしているとジャオ氏は話した。 「バイナンス・スマート・チェーンはどこからともなく生まれた。私のアイディアではなかった」 BSC上で開発されたDeFiプロトコルに対するハッキングや、弱点を突いた攻撃の数は最近、増加傾向にある。今月には、DeFi史上最大規模の損失につながる攻撃も報告された ◆DeFi史上最大規模の攻撃BSCの名前はバイナンスと直接関連しており、多くの人がジャオ氏を批判した。同氏とバイナンスに損害の責任を取るよう要求した。このような背景から、自らとBSCとの距離を取るような発言をしたのかもしれない。 「バイナンス・スマート・チェーンは独立したブロックチェーンで、私たちはそれをコントロールしていない」とジャオ氏は説明する。「BSC上のプロジェクトは、非常に独立した形で運営されている。もし私の方から話しかければ、彼らも反応するだろう。しかし、こちらから連絡をすることは一切ない」 しかし、ジャオ氏は自らやバイナンスがBSCの成功から恩恵を受けていることを認めた。バイナンスコイン(BNB)は、BSCを支えるネイティブトークンであり、ジャオ氏もバイナンスもBNBを大量に保有し続けている。 イーサリアムとは異なり、BSCは「プルーフ・オブ・ステーク・オーソリティ (PoSA:Proof-Of-Staked-Authority)」と呼ばれるコンセンサスメカニズムを採用している。BNB保有者が投票で選ぶ21のノードオペレーターが管理している。BSCのバリデーターが何らかの形でバイナンスと関連があるのではと憶測するアナリストもいる。 ジャオ氏は以前、イーサリアムにとって問題となっているスケーラビリティのために、BSCは分散化の要素を犠牲にしなければならなかったと発言して居る |翻訳・編集:山口晶子、佐藤茂 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.05.31 00:07:19
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