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カテゴリ:世界各国!旅先リポート
Mt.Skukum、ふもとには金鉱があり、 そこに働く男たちが毎日、ドールシープを目撃しているというのだ。 最小限の荷物で、必死に登る。 斜度は、場所によっては45度を超えていた。 足場も悪く、軽く命がけの登山だった。 酸素は薄く、すぐに息が切れる。 「あそこまで上れば、この斜面を登りきるのだろう」 そう思ってそのポイントまで進むと、 必ずその先にまた延々と斜面が続いている。 ちっぽけな自分。 この急斜面を、ドールシープたちは軽々と駆け抜けていくのだ。 自然の中で、人間とはどれだけ不器用な生きものなのだろう。 標高差500メートルを一気に上った。 山頂のあたりは、また比較的平らな草原が広がっていた。 そして、遂に、出会うことができた。 ドールシープだ。 9頭の群れ、1頭はオスだ。 キースがそのオスに狙いを定めた。 銃声が響き渡り、群れが猛烈な勢いで走り始めた。 そのしんがりを、キースが撃ち損ねたオスがつとめていた。 軽々と走り去っていく群れを、 僕は不思議と、ちょっとほっとした気分で見守っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月08日 13時33分21秒
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