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2007年08月08日
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翌日、僕たちは別の山を日帰りでアタックすることにした。
Mt.Skukum、ふもとには金鉱があり、
そこに働く男たちが毎日、ドールシープを目撃しているというのだ。

最小限の荷物で、必死に登る。
斜度は、場所によっては45度を超えていた。
足場も悪く、軽く命がけの登山だった。

酸素は薄く、すぐに息が切れる。

「あそこまで上れば、この斜面を登りきるのだろう」
そう思ってそのポイントまで進むと、
必ずその先にまた延々と斜面が続いている。

ちっぽけな自分。

この急斜面を、ドールシープたちは軽々と駆け抜けていくのだ。

自然の中で、人間とはどれだけ不器用な生きものなのだろう。


標高差500メートルを一気に上った。

山頂のあたりは、また比較的平らな草原が広がっていた。

そして、遂に、出会うことができた。

ドールシープだ。

9頭の群れ、1頭はオスだ。

キースがそのオスに狙いを定めた。

銃声が響き渡り、群れが猛烈な勢いで走り始めた。

そのしんがりを、キースが撃ち損ねたオスがつとめていた。

軽々と走り去っていく群れを、

僕は不思議と、ちょっとほっとした気分で見守っていた。





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最終更新日  2007年08月08日 13時33分21秒
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