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カテゴリ:SF
「トレマーズ3」 Tremors3:Back to Perfection 2001年 アメリカ映画 監督 ブレント・マドック 主演 マイケル・グロス さて、「3」です。今度は、「1」では武器マニア同士の夫婦で“グラボイズ”退治に力を発揮し、「2」で、奥さんとは離婚していたが、武器満載のトラックで助っ人に駆けつける、武器マニア親父バート(マイケル・グロス)が主役です。 過去2度のグラボイズ騒動で活躍したバート・ガンマー(マイケル・グロス)は、経験を活かし、グラボイズ退治を世界各地で請け負っていました。アルゼンチンでは、地元の人間達が退治に失敗したため、グラボイズは分裂し、シュリーカーに変態し、鶏を餌に爆発的に増殖していました。バートは、シュリーカーの群れをマシンガンで一掃しました。 パーフェクションにバートが帰って来ると、ジャックという若者が、いんちきグラボイズツアーで小銭を稼いでいました。すると、もう絶滅したと思われていたグラボイズが現れ、いんちきのグラボイズツアーに来ていた観光客を襲撃し、ツアーのスタッフも食い殺してしまいました。 地震計でグラボイズ襲来を察知したバートは街の住人達と共にグラボイズ退治に臨みます。しかし、グラボイズはシュリーカーに分裂し、グラボイズ保護のために訪れていた役人を食って増殖し、さらには飛行能力を持つ“アスブラスター”に変態していました。そして、何故かシュリーカーに分裂しない白いグラボイズもバートを狙っていました。 飛んでました。「1」では地中生活生物に過ぎなかったグラボイズが、「2」では、地上を走り回り、この「3」では、とうとう、空を飛んでしまいました。まあ、当然と言えば当然の結果ですが。 「2」で、地上を走る“シュリーカー”に進化(退化?)したグラボイズです。この「3」でも、何かしらの進化を見せなければ、観客は納得しないでしょうから、次は「空」へという進化は、当然と言えば当然の進化でしょう。 しかし、その飛び方がいけません。なんとお尻から火を噴いて飛ぶのです。そのため、バートたちに“アスブラスター”(ケツロケット)と名付けられます。体に比べ、非常に小さなその翼は、鳥のように羽ばたいて体を宙に浮かせられるほどではありません。飛ぶ推進力はお尻からの噴射しかなく、小さな翼は、方向舵として、空中での姿勢の安定と、方向転換に使われるもののようです。そして、お尻からの噴射は、1度噴射すると、そのエネルギー(その元は不明)が溜まるまで出せないようで、続けて噴射している場面は見られません。だから、最初飛び上がる時に噴射した推進力がなくなれば、後は落ちるしかないわけで、翼のおかげで、急降下することはありませんが、後はかっこつけて落ちるだけです。(バズ・ライトイヤーのようにね。) で、その何がいけないかというと、やっぱ、まがりなりにも生物なんですから、火を噴いちゃいかんだろう、ということです。やっぱし生物なのですから、いくら頑丈とはいえ、肉でしょう。火を噴いたら焼けちゃうだろうということです。 飛ぶための勢いがほしいのなら、別に出すものは、水でも(つまりペットボトルロケットですね。)、ガスでも(つまりおなら、または、サウザンドサニー号のクー・ド・バーストですね。)いいんでしょ。 何も火を噴いて(つまり爆発)飛ぶ必要は全くないわけで、そんな生物にあるまじき方法はリアリティがなさ過ぎていけません、と言いたいのです。 また、今回、グラボイズの出生の秘密が明らかになります。なんと死んだアスブラスターのお腹から、卵が発見されるのです。それはその前に発見された卵の殻と同じものでした。そして、バートたちは、グラボイズから、シュリーカー、アスブラスターと変態していき、やっと卵を産めるようになるんだ、と理解します。 確かに、空を飛べるようになってから卵を産めるということは、いろいろな場所に移動してから繁殖することで生息域を広げられるということで、理に適っているのかもしれませんが、はっきり言って、今まで退治するのに一番苦労させられているのが、地中を猛スピードで移動できるグラボイズだと思うと、アスブラスターまで成長するまで繁殖できないというのは、理に適っているのか、疑問を感じてしまうのです。 ということで、まあ、気になるところがありつつも、今回、「1」から出演し続けていて、1番キャラが濃いバートが主役ということで、コメディ色が強まっているので、意外と楽しんで観賞することができてしまった3作目でした。 ところで、今回、結構まとまった結末が付けられた形になったのですが、まだ、「4」があります。この続きはいったいどうなるのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.07.12 00:33:44
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