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名無し人の観察日記

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2007.12.13
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 民主党に肩入れするあまり、自民党ヘイトになってしまっているブログは良く見かけますが、そうした所で良く見られるのが、世襲政治家と小泉チルドレンに対する攻撃です。
 しかし、この態度は矛盾していますよね。世襲政治家を攻撃すると言うことは、政治を生業とする一族ではなく、一般市民の中から政治の道を志す人に政治家になって欲しい、という事のはずですが、小泉チルドレンって大半がそういう「素人」出身者ですよね。
 世襲反対なら小泉チルドレンに文句を言うべきではないと思いますが、まぁ自民党ヘイトな人たちは、自民党と言うだけで極悪非道・天魔外道・闇の気配が迫る~♪ な扱いですから、「自民党だから攻撃していい」と言うことでは矛盾してないんでしょうけど。
 
 そんな民主マンセー、自民ヘイトな人たちが沈黙しているのが、守屋前防衛政務次官を中心とした防衛疑惑に関して、額賀財務大臣に対する証人喚問を、民主党が強行採決した件です。
 与党側がこれまで強行採決を行うたびに非難の声を挙げ続けてきた民主支持者たちは、民主が強行採決した事には触れようとしません。「民主政治に反する暴挙」だったはずなんですけどね。民主の強行採決は綺麗な強行採決なんでしょうか?
 
 実は、私個人としては強行採決は一部例外を除いて、何ら問題の無い行為だと考えています。民主政治の原則としては、採決(多数決による決定)の前に「議論が尽くされること」が前提となってはいますが、「議論が尽くされた」とは何時の時点なのか、という明確な基準はありません。
 それを盾にとって、野党が「まだ議論が尽くされていない」と言えば採決を阻止できるとすれば、議会運営のイニシアティブは野党(少数派)が握っている事になります。これこそ、民主政治の原則からいえば異常な事態です。民意をより反映しているのは与党であるにもかかわらず、与党案が通らない訳ですから。
 
 どうしても強行採決をなくしたいのなら、国会の会期を延長して議論の時間を取りやすくし、かつ採決における党議拘束を禁止して、野党が与党議員に造反工作を仕掛けやすくすること、などの対策が考えられます。諸外国では国会の会期が日本より長いため、造反工作を行う時間が多く取れます。また、アメリカなどは党議拘束が強く無いため、議員が対立政党の議案でも賛成に投票する事が良くあります。
 
 とは言え、こうした対策をすぐさま日本でも導入すべきか、と言うと何とも言えません。造反工作のために実弾(金)が乱れ飛ぶような状況が発生しないとは言えませんし、密室政治を今以上に増やす可能性があります。
 
 また、野党も強行採決にありがたい面があるため、なかなか強行採決を無くそう、という大きな運動にはなりません。何故ありがたいかというと、自分たちの無力さを与党の強引さのせいにすりかえる事ができるからです。

「与党が強行採決という強引な手段で法案を通したのが悪いんです。我々は悪くありません」
 
 と支持者に対して言い訳できますし、与党のイメージをダウンさせることもできます。
 一方で、与党側では無駄な時間を費やさずに自分たちの決議を通せて、かつ

「野党が頑迷なので仕方が無く強行採決に踏み切った」

 と野党を責める材料にできます。強行採決の大半は、こうした与野党の馴れ合いでできており、実際には強行採決をいつ行うかは、与党から野党やマスコミに伝えられています。
 強行採決の時に野党議員が審議妨害をして、その様子がマスコミで流されたりするのは、事前に彼らが強行採決の行われる日時を知っていて、準備万端待ち受けているからに他なりません。本当に採決が「強行」だったら、野党の出る幕は最初からありません。
 
 こうした「強行採決」はいかにも日本的というか、正面切って本番(議会)で論戦することを嫌い、根回しで事を運ぼうとする日本の文化に合っている風習なのでしょう。良いのか悪いのかは別にして
 
 ただ、額賀財務大臣を証人喚問にかけようと言う決定を強行採決した民主党の行動は、いささか勇み足だったと思います。証人喚問のような重大事項は全会一致が基本です。もし強行採決で証人喚問を実施したら、「多数派が数に任せて少数派を攻撃する」という悪しき前例を残したでしょう。
 また、額賀財務相が防衛疑惑の渦中にある守屋元防衛事務次官と宴席に出ていたかもしれない、と言う話ですが、「怪しい人間と同席しただけ」では罪にも何にもなりませんし、おまけに出席者のほとんどが額賀財務相の同席を否定している様子を見ると、証人喚問を開催した場合、第二の永田メール事件に発展した可能性は否定できません。
 共産党は巧みにその辺を見抜いて「採決に賛成したのは間違いだった」として、民主党も証人喚問開催を諦めたようですが、たぶんこれは賢明な判断だったと思います。もしやっていたら……派手に大爆発。それはそれで見たかった気もしますが(笑)。
 
 それはさておき、ここのところまたしても年金問題で叩かれまくりの自民党。舛添厚労相が期日までに年金の調査を終えられないと会見して、猛烈な批判を浴びています。確かに出来もしないことを公約にしてしまったのは迂闊でしたね。
 でも、一番悪いのは社保庁のはずですが、彼らが叩かれないのは何故でしょう。






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Last updated  2007.12.13 23:48:56
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