テーマ:趣味の英語(406)
昨日のThe Gift of Magi は類い稀なる美しいお話だけど、今日は身近に起こった嬉しい話。
11月中旬、お友達のこまわりさんからメールが来ました。「…、クリスマスが近づいてきたので、再度(Do You Believe in Santa Claus? を)読み直そうと思って本棚から出してテーブルに置いておいた」、「息子が高校に持っていって担任である英語の先生に見せたところ、『しばらく貸して。』となって、今現在原文の和訳に取り組んでいます。…」 (・・? 風が吹けば…ではないけれど、予想もしない展開にビックリ。 でもとっても嬉しいお話。 もともとサンタクロースのことを尋ねられて困っているお母さんのために作った本ですが、執筆している間に、高校生や大学生の時にこのChurchさんの社説に出会って自分で原文を読めれば一番いいなと思うようになりました。それは英語の勉強になるからだけでなく、客観的に自分を見つめ考えることができる年頃になっているからです。もう小さい頃のように無邪気にサンタクロースを信じることはできないでしょう。でも心にサンタクロースを住まわせることの大切さ、つまり想像力を働かせることがいかに人生を豊かにしてくれるかが理解できるからです。(もちろん精神の成熟度には個人差があるので中学生でも理解できる方もいらっしゃるでしょうが。) それで授業で取り上げられて生徒さんたちが読んで下さっていると聞いて、夢が叶えられたような気持ちになりました。 後日英語の先生から御礼のメールが来ました。そしてことの次第が判りました。その高校では桐原書店の英語1の教科書(※1)を使っていて、その中のでSanta Clausの起源についてのレッスン(※2)があり、そこで Virginiaさんと Churchさんの話が登場するそうです。社説は要約されたものなので原文を探そうとしていたところ、生徒であるこまわりさんの息子さんが本を家から持ってきて貸してくれたということだそうです。なんというめぐり合わせ! この縁を導いてくださったこまわりさん親子に感謝します。 私もこの教科書を取り寄せて読んでみました。聖ニコラウスの話からサンタクロースになっていく過程が記されていてとても面白い内容です。今の高校生はいいなぁ。興味深いトピックが教科書で読めて。けれど社説に関してはやはり殆ど省略されていて、例えばlove and generosity and devotion はこの社説を読み解く重要なキーワード。個人的にもとても気に入っている部分なので【道草】にも取り上げていますが、教科書では最後のdevotionが無くなっています。教科書の場合は使える単語とか決まっているのでそのまま紹介するのは難しいのでしょうね。だから理解を深めるために生徒さんたちを原文の読解に導いてくださった先生の熱意は敬すべきものです。その上、拙書を「社説の内容の素晴らしさが、誰でも十分に楽しめる作品」と褒めてくださいました。(*^o^*) 素人が書いた本なので、専門家の批評が気になるところですが英語教育に携わる方に認めていただけると本を書いてよかったと安堵します。でも一番気に入ってくださったのは『道草』だそうです。本文はChurchさんの思想を伝えるために書いたものですが、『道草』はその補足でありながら私の思いを込めた部分です。楽天のお仲間でも、英語に親しんでいらっしゃる方ほど本文より『道草』の方が新鮮で共感していただけるようです。 ※1PRO-VISION ENGLISH COURSE1 ※2LESSON 9 Where is Santa Claus from? 参考 VirginiaさんとChurchさんの社説を取り上げた教科書で現在入手できるのは他に中学生用のSunshine English Course 2 (開隆堂)があります。もし他にも取り上げられている教科書や問題集をご存知でしたら教えて下さい。 修正:※2のLESSON9が誤ってLESSON8と記されていましたので修正しました。(12月16日) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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