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テーマ:よしなしごと(638)
カテゴリ:仕事
何はともあれ一学期最大の仕事のヤマを越え、今日は昨日までの余勢を駆って怒涛の週末になだれ込むつもりだったのだけど、思いがけないことで神経を使う1日になった。
ある子供の保護者。 たまたま別件で立ち話をしていたのだが、話が次第に穏やかじゃない方向へ。 担当の先生の方針に納得のいかないところがある、自分が何か言っても嫌そうな態度で聞いているように見えるし対応の仕方が変わらないので不信感がある、と相当鬱憤がたまっている様子。 先生には直接言えなくても、教師じゃない立場で脇でちょろちょろしている私のような中途半端な立場の人間の方がおそらく距離が近く感じるのだろう。 話を丁寧に聞いた上で「お母さんも大変なのに一生懸命がんばっているのはよく分かる、そう感じるのも自分としては分からないではないし、子供のためでもあるので気になることがあったら遠慮せずどんどんぶつけてほしい」と彼女に伝えたところ、聞いてもらってよかった気が楽になった、と言ってもらえた。 なんだかんだで都合20分ぐらい話していただろうか。同僚の先生がこちらをしきりに気にしている。 その後、同僚からどんな話でしたか、って訊かれるあたりから始まっていろいろ教師間でやりとりがあり、結局問題になっている先生の監督的立場にある先生から親御さんに連絡をした模様(具体的にどんな感じだったかは私が体育で子供たちの鉄棒の練習に付き合っていたので分からない)。 私はとりあえず親御さんの懸念を先生たちにストレートに伝えたが、当の先生が今後どう改善していくかは私の領分ではないので生暖かく見守ろうと思っている。思ってはいるが、さすがにあんたそりゃダメだろ、的な部分はやんわりとでも伝えないと拙いよな、とも思っている。教員としての知識はともかく、親、特に女親とどう付き合うかに関しては自分自身がおばさんである分多少場数は踏んでいる訳で。 今度その保護者に会ったらまた話を聞こうと思っているが、今回彼女の不満が私経由で先生たちに伝わったことが彼女にとって本意だったかどうかは分からない。もしかしたら言ってほしくなかった、と思っているかもしれない。 しかし彼女が何度言っても変わらなかったその先生の対応(は私からみてもちょっとやりすぎじゃないのか、と思っていたので、彼女の気持ちが分かるというのは本当だ)が、今回のことで少しでも変わるとしたら少なくとも子供にとっては良かったのかな、とも思う。 とりあえず自分がどう思われるかより子供が幸せであることが大事ではあるけど、やっぱり親のフォローってのもかなり大切な仕事だよな、と些か複雑な気分で帰宅。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
割と鬱陶しい事態ですね。他人に期待すること自体なんだかなーですよね
(2014.06.28 21:40:42)
トイモイさん
>割と鬱陶しい事態ですね。他人に期待すること自体なんだかなーですよね ----- めんどくさいのはやっぱり大人同士の関係ですね、こじれると本当に厄介なので、こじれる前に何とか上手く解決することを祈っています。 とりあえず今回の件で親の話を聞くというニーズがあることがはっきりしたので、今後親御さんへの対応はとにかくひたすら聞いて共感する聞き役に徹することにしました。 (2014.06.28 22:37:03)
正直これからの教育機関、小学校高学年以上は、「勉学の場」と割り切って良いと思ってる。
唯でさえ、子供に最小限でも伝えておくべき事の多い昨今、人格識見育成の面倒までみれる教師は、皆無でないにしろ少数派でしょう。 アレもコレも教えなきゃ、って要求されてるところに、政治や左巻き団体の思惑まで絡んで、ニッチもサッチもに見える。 その内、少子化による再編成を口実に、強権発動させて大鉈振るわれるんじゃないか?と思う。 (2014.06.29 17:47:15)
HH2さん
>正直これからの教育機関、小学校高学年以上は、「勉学の場」と割り切って良いと思ってる。 >唯でさえ、子供に最小限でも伝えておくべき事の多い昨今、人格識見育成の面倒までみれる教師は、皆無でないにしろ少数派でしょう。 >アレもコレも教えなきゃ、って要求されてるところに、政治や左巻き団体の思惑まで絡んで、ニッチもサッチもに見える。 >その内、少子化による再編成を口実に、強権発動させて大鉈振るわれるんじゃないか?と思う。 ----- 学校の塾化が始まってますが、本来学校は躾をしたり生活に必要な知識を教える場所じゃなくて知徳体を教える場であるはずなので、個人的には塾化上等、とは思っています。しつけも生活技術も全部学校に丸投げしている親がかなり多いのが現状ではありますが。 正直公立学校教師ってかなりブラックな仕事だとは思いますねえ。教育以外の仕事が大半ってなんだかなあ、です。 「子供たちのために」という使命感で突っ走る先生で現場が持っているのが実情ですが、一方でそういう熱血教師の思考回路が教師の仕事を増やしているという現実もあり。教育現場のIT化や教授法の大幅な変更、学校の塾化に一番抵抗感が強いのもそういう先生たちだろうと思います。 なお私のいる現場は、文字通り将来自立した生活を社会の中で送れるようになるのが最終目標という現場なので、一般の教育論とはまた違うアプローチが必要です。 総じてニーズが恐ろしく多様化してるのが今の教育現場ですねえ。 (2014.06.29 22:33:39)
僕らが子供の頃に比べたら、親側の思いが学校側に伝わりやすくなってきてるとは思います。
個々の先生や学校側の取り組みも昔に比べるとずっとマシにはなってるし、人に物を教える以前に人格として問題のあるような教師もゼロでは無いにせよ、昔ほど多くはいません。 ただ、どうしても公立学校って時代を先取りしたり、社会を引っ張るような機関ではないので、良い意味でも悪い意味で社会の後追い状態になっているように思います。 (2014.06.30 10:27:47)
VeryBerryさん
>僕らが子供の頃に比べたら、親側の思いが学校側に伝わりやすくなってきてるとは思います。 >個々の先生や学校側の取り組みも昔に比べるとずっとマシにはなってるし、人に物を教える以前に人格として問題のあるような教師もゼロでは無いにせよ、昔ほど多くはいません。 > >ただ、どうしても公立学校って時代を先取りしたり、社会を引っ張るような機関ではないので、良い意味でも悪い意味で社会の後追い状態になっているように思います。 > ----- 確かに昔に比べると高圧的で横暴な教師は減りました。特に若手は新卒だけでなく社会人経験者も増えているので、教師が世間知らずとは一概にいえなくなってきています。一方でコミュ障や子供に対してリーダーシップが取れない教師がいるのも事実です(何で教師になったかってそりゃ公務員だからで、こういうのが一番タチが悪い)。 ダメダメな職員は教育現場に限らずどんな組織にも一定の割合で存在するのですが、日教組も巷で言われるほどの力なんかとっくに無くなってるし、いまだに世間様が教師学校を叩くのはつまり教師学校が反論しにくい社会的合意が成立しちゃってる部分が大きいと思います。 学校ってひとつの巨大で特殊な社会であるうえにお上の思惑ひとつで簡単に方向転換しちゃったりするので、現場が右往左往してくたびれちゃって、社会の趨勢に合わせてこまめに動くのはなかなか大変です。 正直文科相のお役人様には、大臣から末端まで全員3年間のヒラでの公立小中学校勤務を義務付けてほしいものです。 (2014.07.01 08:04:25) |
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