沸点!
18℃の水100mlをビーカーにいれてアルコールランプで加熱する。どんどん温度が上がっていく。しかし、100℃近くになると温度が上がらなくなる。沸点だ。加えている熱がすべて液体(水)から気体(水蒸気)への状態変化に使われているからしばらく温度は上がらない。 熱というエネルギーは不器用だ。温度を上げるか、状態を変化させるか、どちらか一方のことしかできない。氷が融けるときも同じ。0℃。これは融点だ。 努力というエネルギーも熱に似て不器用だ。成績を上げるか、心を強くするか、どちらか一方にしか使われない。成績がグングン上がっているとき心は強くならない。努力して成績が伸びない時、心が強くなる。「強い心」とは、苦しいことに耐える心です。 でも、子供たちの強い心は壊れやすい。せっかく強い心をつくっても お母さんお父さんの一言で台無しになるのです。「なんで勉強しても伸びないの?塾にやってもお金の無駄ね!」 この1言で、蓄えてエネルギーは銀河を飛び越えアンドロメダまで飛んでいきます。 一生この子は報われないでしょう。なぜなら、努力したというすばらしい姿を認めてもらえなかったから。それも世界で一番愛する人に! 必ず努力を継続すれば、いつかきっと結果は出る。このことは、子供たちの社会ではきちんと成立する法則なのです。この法則を疑うのは、日本人だけではないでしょうか。 日本で「夢は実現する。」と大きな声で言えるようになったのは、ここ数年のことだと思います。それまでは、そんなことを人前で発言すればアメリカかぶれか、宗教じみているといわれたものです。 報われない努力はありません。夢はきっと実現します。努力を継続し諦めなければきっと実現します。 真面目に努力しても努力しても伸びない時は、心が強くなっていると思ってください。その強い心は、次に大きな成績の伸びにつながります。100℃を超えた水蒸気に熱を加えて続ければどうなりますか?グングン温度は上昇を続けます。