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February 13, 2008
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カテゴリ:豆知識

明治時代の前半頃まで、日本人は右手と右足、左手と左足を同時に出して歩いていた、
という説があります。

いわゆる「ナンバ歩き歩く人です。
奴(やっこ)歩き」ともいいます。

イメージとしては、両手をズボンのポケットに入れながら、肩で風を切って歩くような感じです。


昔の日本に動画など存在せず、また、現代ではその歩き方を受け継ぐ人は存在せず
証拠は残っていないのですが、「昔の人はナンバ歩き歩く人は有力な説の一つになっています。


ナンバ歩きは、体がねじれることなく歩くことができるので、着物の裾がはだけにくかったそうです。
また、今の歩き方に比べ、体の上下運動が少なく疲れにくい歩き方だとか。




上は歌川広重の代表作「東海道五十三次」の「宮 熱田神事」。(クリックで拡大)
確かに描かれている人はみんな、ナンバ歩きです。


ナンバ歩きは飛脚のように棒を担いで素早く移動したり、荷物を背負って長距離を歩く場合に
有効だったそうです。農作業でを使うときも、鍬が足に当たることもなかったとか。

歩くことが多く、農作業が多い昔の日本人にとってはぴったりの歩き方だったと
いえるのではないでしょうか。猫背でナンバ歩きで歩く日本人の姿は想像に難くないですね。


以前の佐川急便の「トラックのふんどしを触ると縁起がいい」といわれた飛脚の絵も、
左手と左足が前になっています。



この飛脚もナンバ走り!!


では、ナンバ歩きの走行バージョン、いわゆる「ナンバ走り」はどうなっていたかというと、
両手が塞がっていない時、今みたいに手足を交互に出すことはできなかったので、
両手を上げて走っていたびっくりそうです。

確かに言われてみれば、昔の絵を見ると、農民など両手を上げて走っていた記憶があります。


ところで、全ての日本人がなぜ、現代の歩き方になってしまったかというと、
明治時代の戦争の際、軍事教育として日本人全員が歩き方の変更をさせられたそうです。
また、文化の西欧化によって、生活と一緒に歩き方も変わったとのことです。


ナンバ歩きは現代にも名残があります。


例えば歌舞伎では、役者は必ず摺り足でナンバ歩きをします。
時代劇などで武士が刀を使う際、右手と右足を前に出します。
右手が前で左足が前の場合、振り下ろした時に自分の足を切ってしまうからです失敗


上記はどれも確実な証拠がない説なのですが、昔の日本人が現代と全く違う歩き方をしていた
と思うと、とても面白いですねスマイル

江戸時代以前の絵を目にする機会があったら、是非「歩いたり走ったりしているポーズ」に
注目してみてください星(佐)



マニアック検索ワード: ナンバ歩きナンバ走り飛脚走り






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最終更新日  February 13, 2008 10:12:47 AM
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