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2016/12/26(月)06:42

平安時代のお菓子とは唐菓子で果物、木の実の乾燥した物…日本初の本格的お菓子は「かりん糖」…79話

平安時代のお菓子とは唐菓子で果物、木の実の乾燥した物…日本初の本格的お菓子は「かりん糖」…79話 平安時代の貴族は甘いもの大好き人間の集団で全国から甘い果物と甘いお菓子の献上品をことのほか喜んでいた。この献上品とは年貢などではなく皇族や貴族に試食してもらい嵯峨天皇に「これは旨い」という一言をもらいそれを宣伝に使っていた。一番名誉なことは皇族に商品を納入する権利でもある「宮内省御用達」の看板を店頭に飾ることであった。 この宮内省御用達の商人は宮中に自由に出入りができて各皇族や貴族にその扱っている商品のセールスができるという利点があった。ただ宮中には自由に出入りはできるものの窓口は下級役人を通じて中級役人、そしてさらに有力貴族に口利きをしてもらわなくては天皇にまでは届かない。そうなるとここにワイロが発生するのは現在とまったく同じになる。(東京都の頭の黒いネズミ) 822年のこのころの唐菓子といえば果物になる。しかしこれは季節に関係があるから年中は食べられない、そこで干し柿、栗のような保存が利く甘いものを唐菓子と呼ぶようになった。稲荷神社三代目の宮司の伊蔵は神社の土産品にこれらを売ろうと思ってはいたが、これらは高価なもので一般庶民には手が出なかった。そこで伊蔵は稲荷大学の成長経済部の学生に安価で日持ちがする甘い日本初のお土産お菓子を研究してほしいと要請していた。 学生らはこの研究に没頭してやっとできたのか伊蔵に報告をしていた。 「伊蔵さま、米粉と小麦粉を半々使い、これを長さ10センチの丸い棒状に延ばして荏胡麻で揚げました。それに甘葛(ブドウ科のツル性植物)のツルを煮詰めたものをさらに水分を飛ばした甘い汁をからましたものですが…」 「ほう、これはいい匂いがしてなかなか美味だが、なにか問題があるのか?」 「はい、これはそのまま食べるのにはいいですが、なにせお土産ともなると信者の旅人が背中に背たろうて何日も歩かなければなりません。そうなると折れたり、形が崩れて商品価値がなくなってしまいます」 「そか、それならこの棒状の物からひねり、ねじりをかければ表面面積が多くなりその分固くなり表面にも甘味料がよくからむ」 「はい、そうですね~それならこの棒を3センチほどと短く切れば強度も増します」 こうしてできたお菓子を嵯峨天皇に献上していた。天皇は、 「ほう、これは匂いもいいが、カリカリして旨い、それに上品な甘さがいい」 「はい、それを稲荷神社のお土産にしたいのですが、ぜひ天皇にこのお菓子の名前を…」 「そか、それより先にお主に見せたいものがある」 「はいはい、またですか?…天皇」 天皇はなにやら声をかけると奥からこれまた若い姫が出てきて伊蔵に挨拶をしている。その姫は近江の呉服商の高島屋の孫娘で15歳の「果林」という。その高島屋が都に本店を置き、宮内庁御用達にしてほしいという陳情があり、そのワイロにこの果林を差し出したということは天皇からその経緯を聞かなくても伊蔵は宮中の噂で知っていた。当時の未成年というのは15歳以下の事で男も女も15歳からは立派な成人としていたから天皇は法律違反を犯してはいなかったことになる。 その果林がこのお菓子を食べて、 「いやん~これ美味しいどす。これ伊蔵とやら、これは何という名前の唐菓子じゃ~」 「いえ、姫さま、それは唐のものではなくて日本最初のお菓子になります。それを天皇に命名してほしくて今夜はきたのです」 「そか、それならわらわが命名する。そう、それなら我が名を未来に残すために「かりん糖」とする」 天皇は786年生まれの36歳でもう愛妾は伊蔵の知っているだけで10人を軽く超えている。それに子供も皇后との間に6名、正式な愛妾の間には約20名、さらに一夜だけの恋だが、嵯峨天皇の子供だと認定されているのは約20名とされていた。そして今夜紹介された果林…なにはともあれ天皇が美味いといい、果林が命名した「かりん糖」は稲荷名物になり飛ぶように売れたというお話しでした。 独居老人・年金生活者の文化・イオンの無料コンサート 年金生活では1100円(老人割引)の映画すらいけない、そして生演奏のコンサートなんてものは絶対に行けない。それなら家でテレビばかり見ていると歩くこともなくさらにボケます。 近所の老人ホームではお年寄りを集めて介護士らが「童謡」を唄って聞かせている場面によく遭遇するが、年寄りを子ども扱いというよりバカにしている。そしてそれを歌ったりお遊戯を強要さえしている。 もう年寄りを子供に返して早く死ねといっているようなものだ!。そんなことより我々より若い男女の色気のあるパフォーマンスを見せたほうが老爺、労婆の脳の活性化にもなります。 そんなわけで私はイオンの無料のコンサートが大好きでよく見に行きます。24日のクリスマスイブにはクリスマスコンサートに行ってきました。若い女性の三人組でフルート、ホルーン、ピアノの生演奏だがこれは元気をもらった。 この年末から年始にかけてこの無料コンサートがあるが、これが我々独居老人の唯一の楽しみでもある。予定としては津軽三味線、ドレミちゃんのバルーンショー、それに物まね歌謡ショーもある。どれも一流の芸人のパフォマンスで見た後は私のコラムの筆も走りますからこれが脳の活性化になっていると思う。 一方で松竹芸能の新人の舞台もあるが、これは新人だけに下手になる。しかし、夢を持って活動している気持ちがわかる。老婆心なのか?これらにも心からの拍手を贈っています。 画像は、今年の気に入った無料のパフォーマンス3枚(イオン洛南店、伏見稲荷大社)                         京都の老舗生八ッ橋の人形、おたべちゃんの出生の秘密…おたべちゃんに双子の妹が…巫女ちゃん~どす。 世界三大美女の小野小町と深草少将との100日の恋、そして100日目に大雪で転落凍死…伏見稲荷大社の物語 78話 伏見稲荷大社の物語…全国狐連合会26代目の会長「白藤」の襲名披露・キツネ灯の正体は「人魂」だった。 77話 伏見稲荷大社の物語…「同じ金でもカジノで使うより神様に使うほうが品があると「お塚」が建立された」…マイ神様1万基 76話 短編小説「タクシードライバー・ジョッキーの竜」第6話『ジョッキーの竜は、まだ青い!』 働く女性たち…「中流階級の落とし穴、離婚しても地獄・紀子」 17話 忠臣蔵と伏見稲荷大社・大石内蔵助と白狐、白藤との恋・討入48番目の義士は狐だった 伏見稲荷大社の物語 75話 日本最初の郵便・稲荷神社参拝の講が全国←→京の都に手紙が届くシステム・講はインターネットの役割もしていた 74話 坊主カジノでテラセン(寺銭)を稼ぐ…宿坊、水茶屋など、IR統合型リゾートtemple、テンプラ・これに反対したサガノミクス(嵯峨天皇) 73話 狐がタイムマシーンで現在の伏見稲荷大社へ・日本がテロの標的になると狐の諜報部員の報告・「伏見稲荷大社の物語」…72話 日本初の女性の宮司と巫男の梅宮大社…女が男への戦いを宣言した神社・伏見稲荷大社の物語…71話 伏見稲荷大社の1300年、奉納演奏~ピコ太郎~小池百合子都知事までの長い~「少しの運」のこじつけ~コラム 武御前社…巫女の女剣劇真希一座の誕生、これが江戸時代には歌舞伎となった。赤ちゃんの額に、大は男の子、小は女の子 70話 唐芋のルーツは狐だった。禁断の食料として1200年も前にもあった薩摩芋、TPPもこれを読んで考えてほしい 69話 お賽銭や願いことのお礼は願いが叶った後の後払いになるというのが千本鳥居のルーツになる。千本鳥居の1本目 66話 加齢黄斑変性症、約2時間30分の手術・その後の治療、アイリーア硝子体注射(眼の玉に注射)…15回の体験記 天皇の生前退位・嵯峨天皇から第五十三代目の淳和天皇へ、嵯峨天皇の皇女を弟の淳和天皇の嫁にする贈呈婚…68話 トランプ氏は70歳で大統領に…アンノン族から小池百合子新党まで、いずれ泡と消える運命・伏見稲荷大社は1305年…見習え! 67話 伏見稲荷大社の奉納演奏…1200年前からあった秋の収穫祭・新人巫女さんの発表会「820年・稲荷17巫女ダンサーズ」65話 卑弥呼の邪馬台国は長岡京にあった!卑弥呼の墓こそ「元稲荷古墳になる」という長岡京説 64話 新・京のいけず石・いけず石・古典のいけず石、背丈80センチ、駐禁ダメ押し、花壇風の上品な、・ど根性いけず石… 1~78話は↑の「記事一論」からお入りください。この コラムに関するご意見等は「音川伊奈利の掲示板」にお書きください。HNは必ず書いてネ、新電子書籍…このブログの記事をまとめた無料の書籍になります。「伏見稲荷大社の物語・嵯峨天皇と稲荷神社 73話…更新随時」http://p.booklog.jp/book/108339/read 関連…京都歴史裏のコラム 「京都歴史裏のコラム・吉祥院天満宮・政所公園の白狐、北政所御墳墓、吉祥院稲荷・キュウリの糠漬け」http://plaza.rakuten.co.jp/kyoto24/diary/201607090000/  京聯、破産手続きへ、運転手・京聯タクシー倒産、160名解雇・(京聯自動車が破綻、8月29日)http://plaza.rakuten.co.jp/kyoto24/diary/201504020000/?scid=su_369 無料の電子書籍 長編小説「トラック3姉妹・ダンプ姉ちゃん理絵」...1部(31話) http://p.booklog.jp/book/103886/read 「伏見稲荷大社の物語・大石内蔵助と白狐の恋など4話…更新随時」http://p.booklog.jp/book/108339/read無料の電子書籍4冊できました。それぞれの題名で検索もできますから読んでください。 http://p.booklog.jp/book/103886/read

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